文学部

literature

多様な角度から日本と世界の文化を考察し、人間を探究する精神と時間的、空間的に広く物事を考察できる視野を培うとともに、豊かな人間性と高い能力を持ち、社会で広く活躍できる人材を育成します。

学部の教育目的

わたしたちは、長い年月にわたって、ことばによって、自己を表現し、自己と他者とをつなぐことで社会を形成してきました。また、わたしたちはことばによって芸術作品を創造し、享受してきました。ことばは、時間を超えて過去・現在・未来をつなぎ、また、空間を超えて異なる文化を生きる人同士をつなぎます。ことばを基軸とする、長い歴史をもち全世界にひろがる営みの総体が文学部の学び、探究の対象であり、これを「文」と称します。

「文」を知る・探る―探究の基盤となるリテラシーを培う

国文学科と英文学科とで構成される文学部では、ことばを基軸とする営み、言語文化の所産を深く理解し、その結果を適切に表す力、すなわちリテラシーを培います。リテラシーは、文学部における学び、探究の基盤となります。そればかりでなく、リテラシーは、他の学問分野における探究、また、社会生活においても基礎力となるものです。培ったリテラシーを活かし、「文」の学びをとおして各自が出会った課題にじっくり向き合い、未知のことを明らかにすべく、主体的に深く探究していきます。

「文」を活かす―コミュニケーション力を高め問題解決力を養う

上記の学び、探究をとおして得られた知見、経験を活かして、目の前にある、あるいは将来起こるであろう問題を解決する力を養います。そこでは、他者とつながり、連帯するためのコミュニケーション力が重要な意味をもちます。豊かなコミュニケーションを実現するために、自らの知見を相手がよく理解できるように伝える力、他から発信される情報や他者の意向を的確に捉え、受けとる力を身につけます。それは、教育の現場で学習者を励ましながら自ら学び続ける力にもつながります。また、身近な仲間、地域の人たちと協働して課題の探究に取り組むことによって、コミュニケーション力を高め、問題を解決する力を養います。

「文」に生きる―時空を超えて世界とつながり知的喜びを伴う学びを続ける

文学部での学び、探究の対象となるのは、文字で綴られた作品としての文学のほか、言語、芸能、演劇、映像作品、また言語教育など多岐にわたります。歴史、思想、倫理との関わり、また、ダイバーシティの観点から明らかになってくることもあります。こうした人間の営みを主体的、能動的に探究し続けることによって、人間への省察を深めつつ人として成長していきます。そもそも知的好奇心に促され、「文」の学びを始め、新たな発見をくりかえしながら探究を続けることには知的喜びが伴います。時空を超えて世界とつながる喜びを重ねる学修は、生涯にわたって学び続ける知的生活の始発となります。

学科紹介