学長挨拶
president
都留文科大学 学訓 「菁莪育才」

初代学長諸橋轍次が、学訓として選んだ言葉。『詩経』(儒教の教典の一)「小雅」に「菁菁者莪」と題する詩がある。その序文に、「菁菁者莪、楽育才也」(菁菁者莪は、才を育むを楽しむなり)とあるように、社会有為の人材を育成する楽しみを詠んだものと理解されている。「莪」は、和名「つのよもぎ」という植物、「菁菁」は青々と同じで、植物が勢い良く生い茂る様子を形容した言葉であり、「菁莪育才」の4字には、「つのよもぎが勢いよく成長するように学生が成長して欲しい」との願いがこめられている。
学長挨拶
都留文科大学は、70年の歴史を有する公立大学として、これまで多くの卒業生を社会へ送り出してきました。未来を担う子どもたちの成長を支える教員として、地域を支え発展に貢献する公務員として、そして夢を実現する企業人として、本学の卒業生は日本全国で活躍しています。
本学の教育の根幹にあるのは、長年にわたり培われてきた確かなカリキュラムです。その柱は、「地域連携」「グローバル」「教員養成」、そして「卒業論文」です。
学生は、地域社会と連携した実践的な学びを通して、地域の中で学び、地域とともに成長します。また、海外留学や留学生との交流といったグローバルな経験を通じて、広い視野と柔軟な思考力を養います。教員養成においても、地域の学校での実践や国際的な視点を取り入れた学びを展開しています。さらに近年では、情報・データサイエンス分野を含む、文理の枠を超えた多様な学びも可能となっています。
こうした学びの集大成が卒業論文です。学生一人ひとりが自ら問いを立て、教員やゼミの仲間と対話を重ねながら研究を深め、時間をかけて考え抜き、自らの言葉でまとめ上げます。この過程そのものが、本学が大切にしてきた学びの文化、「卒論のツルブン」です。
AIをはじめとする先端技術は急速に進展し、社会は大きく変動しています。これからの時代には、未知の課題に向き合い、自ら考え、判断し、未来を形にする力が求められます。本学では、学生一人ひとりに寄り添いながら、その力を着実に育んでいます。
全国から集う仲間とともに切磋琢磨しながら、自らの可能性を広げたい――そのような志をもつ皆さんとお会いできることを、心より楽しみにしています。
都留文科大学 学長 加藤 敦子
東京大学大学院人文科学研究科(国文学専攻)博士課程単位取得退学(学位)文学修士。ソウル女子大学校、東京経済大学講師、2013年本学文学部国文学科准教授、2016年同学科教授。
同学科長、附属図書館長、副学長などを歴任し、2023年4月から現職に就任。
【 著書 】
- 『高畑勲をよむ文学とアニメーションの過去・現在・未来』(三弥井書店、2020年)
- 『歌舞伎台帳集成第三十三巻』(勉誠出版、2000年)
- 『竹本座浄瑠璃集[三]』(国書刊行会、1996年) 等