公立大学法人 都留文科大学

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地域社会学科

研究室 & ゼミ紹介1

更新日:2022年4月1日 ページ番号:0007047

授業風景

社会科教育への視野を広げ、勉強し続ける社会科教員を目指してほしい。

西尾 理 先生
西尾 理 先生

 私は、33年間の高校の社会科教員を経て、本学の教員となりました。その間、社会科の教材づくりと授業方法論を研究してきました。特に平和教育の思想と実践を研究してきました。こうした社会科教師としての経験と実践を通した研究の蓄積を次世代の学生に伝えていくことに喜びと使命を感じています。

 中等社会科教育は、教員が一方的に講義をして、生徒がそれを受けて、試験のために社会科の用語を暗記するだけではありません。社会に対する認識や思考を深め、市民のとしてこの社会に関わっていく力を養っていく教科です。そのための教材づくりや授業方法論が多様に開発されてきました。また社会科教育に関するさまざまな課題が論争となって社会科教育そのものを鍛え上げてきました。そうした社会科教育の蓄積を学生と学んでいきます

 中等の社会科教師を目指すならば、教科書と受験参考書での無味乾燥な授業や社会科教育の方法論ばかりに目がいって結果として内容が薄い社会科授業ではなく、人文・社会科学の深い教養に裏打ちされた社会科授業で生徒の興味・関心を引き、社会に対して眼を開かせることができる教員を目指してほしいと思っています。その点、地域社会学科には、人文・社会科学の理論から実践まで学べるスタッフが充実しており、その学びとの相乗効果で目指すべき社会科教員の基礎が養われると考えます。

 社会科教育ゼミでは、全国から集まった学生がさまざまな社会科教育実践と社会科教育の論考を取り上げて活発な議論を行っています。また外部の社会科教育の研究会にも積極的に参加してもらっています。本ゼミで培った力を教職その他の場で発揮していってもらいたいと思っています。