公立大学法人 都留文科大学

Think Globally, Act Locally

大学紹介

学長挨拶

更新日:2021年2月4日 ページ番号:0000348

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学長挨拶

菁莪育才

都留文科大学 学訓
「菁莪育才」

初代学長諸橋轍次が、学訓として選んだ言葉。『詩経』(儒教の教典の一)「小雅」に「菁菁者莪」と題する詩がある。その序文に、「菁菁者莪、楽育才也」(菁菁者莪は、才を育むを楽しむなり)とあるように、社会有為の人材を育成する楽しみを詠んだものと理解されている。「莪」は、和名「つのよもぎ」という植物、「菁菁」は青々と同じで、植物が勢い良いく生い茂る様子を形容した言葉であり、「菁莪育才」の4字には、「つのよもぎが勢いよく成長するように学生が成長して欲しい」との願いがこめられている。

都留文科大学は創立以来、「菁莪育才」を学訓として、豊かな知性と感性を兼ね備えた幾多の人材を育み輩出してきました。この「育才」は、創立当初から現在に至るまで培い築き上げてきた教育の豊かな伝統と、学園都市としての発展を願い支えてきた都留市の行政と人情味豊かな市民、山紫水明の豊かな自然と、夢と希望を抱いて北は北海道から南は沖縄まで全国各地から集まってきた学生が、さながら交響曲のように重なり奏で合うことによって可能となってきたものです。とはいえ、21世紀も20年代に入ったこんにち、グローバル化とデジタル情報社会化などの不可逆的な変化が進むなか、利便性・効率性や複雑性・創発性も高まっていますが、もう一方で、デジタルデバイド・経済格差や複雑性・創発性の負の側面と不確実性の増大が問題視されるようにもなっています。それは、例えば今年度の入学式中止の背景要因となったCOVID-19感染症のパンデミックな拡大にも見られます。この事態終息には、国内外の連携・協働と個々人や集団・コミュニティの自覚的・良心的かつ適切な取り組みが不可欠です。このような時代にあって、大学での学びは以前にも増して、学術的専門性と共感し協働する豊かな知性を高め育むものであることが期待されます。もう一方で、大学時代は青春を謳歌する時期でもあります。全国各地から集まった学生同士はもちろん、教職員や地域の人びととも様々な機会に語らい活動を共にし、読書に親しみ、時には沈思黙考し、豊かな学生時代を過ごされることを期待しております。

都留文科大学 学長
藤田 英典

1944年生。スタンフォード大学大学院博士課程修了(PhD)。東京大学名誉教授・共栄大学名誉教授。学術会議会員、教育社会学会会長、教育学会会長などを歴任

<著書>
『子ども・学校・社会:「豊かさ」のアイロニーのなかで』東京大学出版会(1991年)
『教育改革:共生時代の学校づくり』岩波新書(1997年)
『家族とジェンダー:教育と社会の構成原理』世織書房(2003年)
『義務教育を問いなおす』ちくま新書(2005年)等