公立大学法人 都留文科大学

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国文学科

授業紹介【国文学第一演習Ⅳ(近世)】

更新日:2022年4月1日 ページ番号:0007043

授業風景

国文学第一演習Ⅳ(近世)

夏のゼミ合宿の写真
夏のゼミ合宿で江戸東京博物館を訪れた際には、『忠臣蔵』で知られる浅野内匠頭が刃傷事件を起こした江戸城本丸松の廊下を再現した障壁画も見学しました。
ビブリオバトルで紹介した本を手にするゼミ生たちの写真
ビブリオバトルで紹介した本を手にするゼミ生たち

さまざまなジャンルが花開いた
江戸時代の文学。自分の好きなもの
おもしろいと思うものを見つけて欲しい。

 近世文学とは基本的に江戸時代の文学を指します。江戸時代はその時代が長いこともあり、文化的に発展した時代、多様な文学ジャンルが花開いた時代です。現代でも人気のある歌舞伎や人形浄瑠璃も江戸時代に新たに登場した演劇です。中学・高校で学ぶ機会の少ない近世文学の多様性に触れ、いろいろなものを読み比べて、自分が好きなもの、おもしろいと思うものを見つけて欲しいと思います。江戸時代に限らず、日本文学の研究は、日本語・日本文化・日本の歴史に真正面から取り組んで、自分の頭でとことん考え抜くことが必要です。都留文科大学の国文学科には、それができる環境が整っています。

この講義を履修している先輩の声

 私が都留文科大学の国文学科を選んだのは、資格がたくさん取れるということも理由のひとつです。私は現在、教員免許、図書館司書、学校司書教諭の3つの資格取得に向けてがんばっています。かなり忙しいですが、自分がこれまで知らなかったことに触れる機会も多く、チャレンジできて良かったと思います。私は1年生のときに国文学史という授業で近世文学に触れる機会があり、人形浄瑠璃に興味を持ちもっと深く学びたいと思ってこのゼミを選びました。近世文学は中学、高校ではあまり触れることのない分野なので、大変な部分もあります。基礎知識がない状態からのスタートであり、毎日のように文献資料やパソコンとにらめっこをする日々です。でも課題をやり遂げたときにはとても達成感があり、かつ自分の中で確実に学びになっている実感が得られています。

「国文学第一演習Ⅳ(近世)」ってどんな授業?

 江戸時代は、俳諧、浮世草子、人形浄瑠璃、歌舞伎、黄表紙など、さまざまな新しい文学のジャンルが誕生し、それぞれがめざましい発展を遂げた時代です。国文学第一演習(近世)では、井原西鶴らによる連句『俳諧虎渓の橋』および竹田出雲等作の浄瑠璃『菅原伝授手習鑑』『寺子屋』の丁寧な注釈作業を通じて、近世文学作品研究のために必要な知識、調査の手順を身に付けます。その後、自分の研究対象作品とテーマを選び、先行研究を踏まえた調査・分析を行って発表し、全員で討議します。

伊藤 佑衣菜さん
伊藤 佑衣菜さん
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