古川 裕佳 研究室
キーワード:
日本近代文学
この研究室・ゼミの教員
研究を始めたきっかけ
本を読むのが好きで、小説の面白さを解明したいと思いました。文学は個人の思考をトレースしたものであり、同時に個人を超えた時代の痕跡でもあります。そしてことばは繋がるためのものでもあり、同時に闘うためのものでもあります。自分と異なる思考の持ち主と共感したり、闘ったりしながら小説を読むのは楽しいものだと思っています。
わたしの研究室
〈手紙と文学〉〈犯罪小説〉などのテーマに沿って作品を読んだ上で、それぞれが論じたいテーマについて報告し、みんなで揉んで形にしてゆく、協働作業の場所です。自分の思考を参加者に伝わるように鍛えるだけでなく、参加者として仲間の発表を聞き、他人の思考を理解し、質問や意見を言うことで、互いに育て合います。
いま興味のあるテーマ
日本近代文学に描かれた〈家庭〉の表象について研究しています。具体的には、『白樺』派の志賀直哉、里見弴といった男性作家の作品と、また、明治生まれで昭和戦後まで活躍した林芙美子や幸田文の作品に興味があります。現代では山梨県出身の辻村深月の作品にも興味を持っています。