地学 内山 美恵子

キーワード:

水文地質学(スイモンチシツガク)、第四紀地質学、防災教育

この研究室・ゼミの教員

ウチヤマ ミエコ

内山 美恵子

UCHIYAMA Mieko

教養学部 学校教育学科 教授

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○ 専門分野
自然科学一般 地球人間圏科学

○ 学位
大阪市立大学大学院 理学研究科 生物地球系専攻 後期博士課程修了・博士(理学)
信州大学 理学部 地質学科卒業・理学士

研究を始めたきっかけ

子供の頃から大昔のことが好きでした。はじめは本を読んだり博物館の展示を見たりして勝手に想像を膨らませるだけでしたが、地層の中には様々な情報が潜んでおり、それを解き明かすことで過去のことが判ることを知りました。更に過去を知ることで、未来のことも根拠を持って推定できることを知り、その手法を身につけたいと思ったのが研究を始めたきっかけです。ひとつ謎が解けると新たな謎が発生し、研究には終わりが見えませんが、それが研究の醍醐味だと考えています。

わたしの研究室

わたしの研究室は自然環境科学系の地学研究室です。地学は天文から地球科学まで対象が大変広く、また取り扱う時間スケールも大きいのが特徴です。そのうち、わたしの研究室では地球上で人類が進化・拡散・活動している、新生代第四紀と呼ばれる約260万年前以降を主な研究対象としています。

研究室には大学3年生から所属しますが、高校生の時に地学を学んでいない学生が多いので、教科書での学び直しと野外実習を行い、地学の考え方・観察の仕方を身につけることから始めます。卒業研究はヒトと自然との関わりを大きなテーマとしており、それに加えて本人の興味に沿うように研究課題を設定しています。研究室には、小学校や中学校理科教員を目指している学生が多いですが、他教科の教員を目指している学生もおり、現在の興味のみではなく、卒業後のことを考えてテーマ設定する学生もいます。最近の卒論では、

  • 大学周辺の河川流量や水質と、地質との関係
  • 地下水が流れる溶岩の構造
  • 富士山や出身地域にある火山を対象とした、火山防災教育のための授業案の作成
  • 山梨県に分布する岩石を美しく魅せる方法の開発

などに取り組んでいます。

いま興味のあるテーマ

近年、地球温暖化の影響が顕著となり、降水量や降水パターンが大きく変化しています。以前と比較して降水や地下水の流動が地球化学的にどのように変化しているのか、数値として捉えられないか、というところに興味を持っています。