教師教育論 古屋 和久
キーワード:
実践「学び合う教室文化づくり」(授業づくり、「ひと」・関係づくり、教室空間デザイン)、「民俗と教育」実践、地域教材
この研究室・ゼミの教員

フルヤ カズヒサ
古屋 和久
FURUYA Kazuhisa
教養学部 学校教育学科 教授
研究を始めたきっかけ
小学校・中学校の教育現場で30年近く教師をしながら考え続けてきたこと。それは、誰一人「学ぶ」ことに背を向けず・「学ぶ」ことに夢中になり、「学ぶ」ことに喜びを感じる教室を、どうやってつくるかということです。そしてたどりついたのが「学び合う教室文化づくり」という教育実践ビジョンです。

わたしの研究室
わたしの研究室では、実践「学び合う教室文化づくり」における3つの領域(授業づくり、「ひと」・関係づくり、教室空間デザイン)に関わる実践研究に取り組んでいます。授業づくりにおいては、「対話的な学び」や「深い学び」、「教科書読み」や「教科日記」などの実践について研究しています。「ひと」・関係づくりにおいては、「話の聴き方(アクティブな聴き方)」や「わからない」を大切にする授業などについて研究しています。教室空間デザインにおいては、「教室美術館」の実践や「数学者の黒板」の実践など、教室を「学び」が生まれる豊かな空間にするための実践研究に取り組んでいます。
ゼミに所属する学生さんたちは、「学び合う教室文化づくり」の実践をベースとしながら、グループ編成・聴き合う関係・学級通信・ノート指導・教材開発・授業場面でのコミュニケーションなど、小さな事でも教育現場で必要とされる研究を意識しながら卒業研究に取り組んでいます。さまざまな教育実践に出会う機会として、県内外の学校や研究会に足を運びます。こうした経験が、教師としての見識を豊かにし、教職の奥深さ・おもしろさを実感しながら教育現場で生きていく力を育てていくと考えます。
いま興味のあるテーマ
地域教材を活用した授業実践に取り組んでいます。とくに、地域に伝承する民俗文化財を取りあげた実践に興味を持っています。季節ごとの祭りや行事、民俗芸能、伝説、石造物などの民俗文化財を教材とした「民俗と教育」実践が、今とこれからの社会の中でどのような意味を持つのか考えていきたいと思っています。
