学習心理学 武蔵 由佳
キーワード:
発達心理学、カウンセリング、心理教育的援助
この研究室・ゼミの教員

ムサシ ユカ
武蔵 由佳
MUSASHI Yuka
教養学部 学校教育学科 教授
研究を始めたきっかけ
心理学の授業でカウンセリングの理論や技術を学び、自己・他者・集団を理解することに興味を持ったことがきっかけで実践と研究を開始しました。これまで、中学、高校、大学のスクールカウンセラーとして、生徒や学生が不適応にならず、充実した学校生活を送れるようサポートする仕事もしてきました。グループアプローチを活用した学級集団づくり、学校で起こる様々な問題(不登校、いじめ、非行、学級崩壊など)、児童生徒の心理社会的発達などについても研究しています。
わたしの研究室
発達心理学ゼミでは、上記の研究テーマおよびゼミ生が興味関心を持っているテーマを取り上げて授業を展開しています。また、ゼミ生同士が意見や考えを交流できるように、ペア、グループ、全体でのディスカッションを多く取り入れています。様々な他者と相互交流する中で、感情や思考が喚起され、人や事象に対するより深い理解が得られることをねらいとしています。さらに、学生が学校現場での体験を通して捉えた教育実践のあり方や、自身の教育実践上の課題について話し、課題解決に向けた方策を仲間とともに考えるなど、教育実践力の向上に寄与するような展開をしたいと考えています。ゼミ生の意見はいつも新鮮で私自身も気づかされることが多くあり、とても楽しいです。
卒論のテーマやキーワードには、自尊感情、居場所、友人関係、進路意識、不登校、教育実習など様々です。方法も、文献研究、自由記述研究、心理統計を活用した調査研究、インタビュー研究などがあります。ゼミの2年間で多様な研究手法を学び、卒論を完成させます。小学校教員志望の方が多いですが、企業や国家・地方公務員を目指す方、心理学の面白さを感じて大学院に進学する方もいます。
いま興味のあるテーマ
小学生のリーダーおよびリーダーシップの育成についてです。小学校では、学級、班、係、委員会、行事など様々な活動においてリーダーを選出し、多様な活動の運営を経験させています。教員は、児童が主体的にリーダーシップを発揮し、活動を推進するための環境設定をして成長や発達を促します。その際、児童が能動的に関わりたいと感じるような親和的な学級集団は、リーダーシップを育む土壌となり重要であると感じています。