生物学 別宮 有紀子
キーワード:
生物学、生態学、環境教育
この研究室・ゼミの教員

ベック ユキコ
別宮 有紀子
BEKKU Yukiko
教養学部 学校教育学科 教授
研究を始めたきっかけ
大学4年生の時に、「地球環境白書」(レスター・ブラウン著)という本と出合ったこと。その本を読んで、環境問題についてもっと勉強したい、環境問題の解決に貢献できる研究者になりたいと思い、筑波大学大学院環境科学研究科に進学したのが研究者としての始まりです。もしその本と出合っていなければ、今の自分はなかったと思います。
わたしの研究室
研究室には、3・4年生が各学年5~8人所属しています。3年次のゼミでは、キャンパス内の森林ビオトープで定期的に自然観察をおこない、学内の掲示板に生きものを紹介する活動をおこなっています。また、小中学校理科・生物分野の教材研究と模擬授業もおこないます。これらの活動を通して、小学校・中学校の理科・生物分野で教える内容について、専門的な知識や考え方を身に付け、子どもの興味や関心を引き出す方法を探究します。

4年次のゼミでは、卒業研究のための計画発表・中間発表の他、論文紹介や、データ解析・論文執筆のための指導などをおこなっています。卒論のテーマは、学生により様々ですが、生物分野や環境教育分野の教材研究、富士山や都留地域に生息する生きものの研究が多いです。野外調査でコツコツ地道にデータを取る苦労や、実験を失敗して何度もやり直しをする大変さを味わい、そして客観的・論理的な考え方や文章の書き方を学ぶことを通して、学生たちは「知の消費者」から「知の生産者」へと成長していきます。

また4年次の夏休みには、海の生態系について体験的に学ぶため、伊豆で海洋実習(磯の生きもの観察・シュノーケリング、体験ダイビング)もおこないます。

いま興味のあるテーマ
本学のキャンパスには、絶滅危惧種が多数生息しています。これらの生きものを保全するための調査や活動を学生たちとおこなっています。この活動を継続・発展させ、自然と人間が共存できるキャンパス、持続可能なグリーンキャンパスを学生の皆さんと教職員で創っていきたいと考えています。また、自然の事物から生活に必要な資源やエネルギーを、理科の知識を使って取り出す「サバイバル・サイエンス・キャンプ」活動を地域の子どもたちや学生たちと一緒におこなっていければと考えています。


