公開講座・講演会

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学級づくりの向上を目指す実践講座

第1回 「学級づくりの基礎基本から、主権者教育の最前線につなげる」

令和4年度「学級づくりの向上をめざす実践講座」を開催しました

5月28日(土曜日)18時00分より、第1回「学級づくりの向上をめざす実践講座」を開催しました。1回目の今回は、渡辺幸之助先生(武蔵野大学特任教授)を講師としてお招きしました。
当日は、県内の小中高の教員、本学学生(1年生~4年生)など40名を超える参加があり、「日本の主権者教育の現状と問題点」や、「ドイツ、スウェーデンの政治教育から学べること」、「主権者とは何かを、まず自分で考え、日本国憲法・教育基本法から学ぶ」、「戦後日本の国政投票率の推移と危機感」、「主権者教育と学級づくりの可能性」、「学級づくりの基礎基本」についてペアワークや情報交換をしながら考えました。

次回は6月25日(土曜日)に開催です。事前申込なし、参加料は無料です。ぜひ、奮ってご参加ください。(対象者は山梨県内の教員、本学学生になります)

当日の様子

感想

生徒間の問題も、生徒と教師間の問題も対等な関係で対話をすることで、解決の糸口が見えると思いました。対話を安心してできる場をつくれるかは日頃の信頼関係や対話の場での司会の采配が大切だと思ったので、瞬間的にではなく長期的に生徒や他の教員と向き合う中で学級づくりをしていきたいです。
(大学1年)

「違いから学ぶ」という考え方は、民主主義の考え方につながる面が大きいと感じ、これから教科指導の中で活用し、主権者教育につなげていきたいと感じた。自主性と指導性のバランスについての話で、学級での力関係を見て先生が司会や議長をすることもあるという話が参考になった。生徒主体で話し合わせることだけでは、解決や成長につなげることは難しい。教師も関わることで生徒の合意形成能力につながっていくのだと感じた。
(大学3年)

時間がもっと欲しい!と思うくらい充実した時間でした。他者から学ぶことが自分の学びの広がりにつながるのだと、子どもたちに実践している対話的活動の必要性を身をもって感じました。同じグループの中で「自分なりに意見はあるのに集会や総会では意見が出されない」経験の共有があり、まさにそれが今の日本の教育現場の課題であり、合意形成の場の重要性を学びました。
(中学校教員)