このシーズの研究者
ハラダ アキコ
原田 亜紀子
HARADA Akiko
教養学部 学校教育学科 准教授
研究を始めたきっかけ
研究の原点は、修士課程のころに出会った障がい者の自立生活運動と、長年に渡る高校教諭としての経験にあります。異なる背景をもつ人達がどう共生するのか、当事者の声を政策に反映させるにはどうしたらいいのか、そして、生徒をどのような市民に育てるのか、という問いを一貫して抱いてきました 。その中で、社会から排除されやすいマイノリティの声を「市民の声」として聴き包摂する北欧、とりわけ民衆教育による下からの民主主義や地方分権が 進展するデンマークに関心をもつようになりました。
研究概要
デンマークを中心とした北欧において、子ども・若者が「当事者」として社会や学校の意思決定に関与する仕組みを、教育学の観点から研究しています。北欧では、選挙時だけでなく日常生活のあらゆる場面で民主主義を実践する文化が根付いています。私は、子どもを単なる「将来の市民」として準備させるのではなく、今現在の「権利の主体」として扱う教育的アプローチと、それを支える大人(教師や支援者)の関わり方に注目しています。日本でも子ども・若者の参画や居場所の重要性が認知されつつありますが、学校や自治体の取り組みの形骸化は各国の課題となっています。子どもたちが「自分たちの声で社会が変わる」という手応えを得られる実践的モデルを模索するとともに、最近では移民の子どもの包摂に取り組む教師の実践についても研究を進め、多文化共生の在り方を探究しています。
連携できるポイント
・高校教師の経験を活かした主権者教育の支援
・教員と生徒、あるいは自治体と若者が対話する仕組みの設計の支援
提供できるシーズまたは支援できる分野
・北欧の教育制度や若者参画に関する講演
・生徒会活動や校則見直しなど「学校の民主化」に関する助言
・自治体への若者の参画に関する助言
・子ども基本法に基づいた、子どもの意見表明権に関する助言