このシーズの研究者
Nehls Paul Notebaart
Nehls Paul Notebaart
Nehls Paul Notebaart
文学部 英文学科 准教授
研究を始めたきっかけ
日本人英語学習者が文法的には正しい英語を理解していても、話し手の意図や暗黙の意味を正確に捉えられない場面が多いことに関心を持ったことがきっかけである。特に、「some」や「most」といった数量表現の解釈において、日本語との意味の違いが誤解を生む可能性に着目した。大学院での研究を通じて、学習者が文脈に基づいて意味を推論する過程を実験的に分析し、語用論的能力の不足がコミュニケーション上のズレにつながることを明らかにした。
研究概要
本研究は、英語学習者が発話の「明示されていない意味」をどのように理解するかを解明することを目的とする。日常会話では、話し手はすべてを言葉にせず、聞き手が文脈から意味を補うことが求められる。しかし、日本人英語学習者はこのような語用論的推論において困難を示す場合がある。本研究では、「some」や「most」といった数量表現に注目し、実験手法を用いてその解釈過程を分析した。その結果、これらの表現は一律に処理されるのではなく、それぞれ固有の意味的特徴と文脈依存的な推論の組み合わせによって理解されることが示唆された。また、英語の「most」が「半数以上」を意味するのに対し、日本語の「ほとんど」は「ほぼすべて」を意味するという差異が、学習者の誤解の一因となることも確認された。これらの知見は、文法中心の指導に加え、意味理解や推論力を育成する教育の必要性を示している。
連携できるポイント
・英語コミュニケーションにおける「誤解の発生メカニズム」の分析
・学習者の意味理解のズレを改善する教材・研修の開発
・観光・接客分野における実践的英語コミュニケーション研修
・異文化間コミュニケーションに関するワークショップの実施
・あいづち(相槌)など日本語特有の会話行動による誤解・修復の研究と応用
提供できるシーズまたは支援できる分野
・英語教育における語用論的能力育成のための教材開発・指導
・観光業・地域振興における外国人対応コミュニケーション研修
・異文化コミュニケーションに関する講演・研修
・AIを活用した言語学習支援および教育設計
・医療・ビジネス分野における実践的英語運用能力の向上支援
社会的成果または実用化された内容、商品、特許など
・英語教育および第二言語習得に関する研究成果の発表(査読論文等)
・大学におけるアカデミック英語教育および専門分野別英語指導の実践
・スピーキング指導を通じた学習者の発信力向上(コンテスト受賞者の育成実績等)
産学・地域貢献に関する経験・実例及び連携できる団体
・観光、地域振興、SDGsをテーマとした授業設計および実践
・海外研修プログラム(オーストラリア、台湾、シンガポール等)の引率・運営
・異文化理解および実践的英語運用能力の育成を目的とした教育活動
・大学・高校教員向けの教育手法に関する研修・ワークショップの実施