アメリカ文学と死生観― 科学的スピリチュアリティ教育を文学探究に生かす

分野:

英語文学 文学

このシーズの研究者

ギブ ナオキ

儀部 直樹

GIBU Naoki

文学部 英文学科 教授

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○ 専門分野
アメリカ文学・文化

○ 学位
明治大学大学院文学研究科博士前期課程(学位)文学修士

研究を始めたきっかけ

19世紀のアメリカ作家ハーマン・メルヴィル【1819-1891】(代表作『白鯨』1851年作)が研究のきっかけでした。しばらくはメルヴィルの作品論を発表し続けたあと、20世紀のアメリカ黒人文学にも興味が芽生えて、ピューリッツア賞受賞作家ジェイムズ・アラン・マクファーソン【1943-2016】の作品論に集中しました。それから、スピリチュアリティ、神秘主義、の世界への関心が深まり、現在は、文学と死生観をテーマにした授業と研究を展開することになりました。

研究概要

「死」とは人生の終わりではなく新たな人生の始まり、「死」とは体を離れて生きることであり、われわれ人間の魂は永遠であり、われわれは生き通しの人生を送る、という死生観・人生観をテーマにしてアメリカ文学を研究しています。私がこのテーマの根拠としているのは、多くの医学的専門書に書かれている「臨死体験者の証言」や「退行催眠被験者の証言」を通して証明されていく「死後生の真実」「転生輪廻の概念・事実」です。さらには、宗教的な死生観や、18世紀のスウェーデンの神秘主義者エマニュエル・スウェーデンボルグ【1688-1772】の著書も参考にしています。これらの事実はたとえ仮説であったとしても文学作品の中に人生や魂の神秘性、スピリチュアリティを見出す上での重要な手掛かりになると考えています。

連携できるポイント

唯物論教育では解決できない、自殺の問題の助けになると思います。

提供できるシーズまたは支援できる分野

唯物論教育では解決できない、自殺の問題の助けになると思います。