発達段階に応じた系統性のある情報教育の在り方
情報が社会に及ぼす影響と教育の在り方

このシーズの研究者

アイザワ シュウ

相澤 崇

AIZAWA Shuu

情報センター 准教授

研究を始めたきっかけ

急速に進む社会の情報化の中、初等中等教育において発達段階に応じた適切な情報教育が行われるべきと考えております。しかし、日本の初等中等教育は、諸外国と比較して遅れています。また、大学の教員養成段階においても適切な情報教育を実施できる資質・能力が身に付く、カリキュラムになっていない実状があります。これらのことをふまえ、カリキュラムの在り方、教育の方法、教育の評価などについて、研究に取り組み、社会貢献することにしました。

研究概要

授業における効果的なICT活用に関する研究を進め、代表的な研究としては、ソニーエンジニアリングが開発した教育専用タブレット(TENOBO)を用いた授業実践があります。この研究では、小学校低学年算数科の授業で、日常的にタブレットPCを使用し、学習効果の検討を行っており、現在推進されているGIGAスクール構想とも関係する1人1台の情報通信端末を用いた授業に関する知見を得ています。その他に、民間企業、教育委員会の依頼を受け、総務省の先導的教育システム実証事業(ICTドリームスクール実践モデル)、文部科学省のICTを活用した学びの推進プロジェクト(ICT活用実践コース)に携わり、実践校の助言指導者、連絡協議会の座長を務め、地域の教育の情報化推進に貢献しました。

現在は、小中高等学校の授業での情報通信端末の効果的な活用、新学習指導要領における児童生徒の情報活用能力の育成や、プログラミング教育について研究を進め、その結果については、学会発表や学会誌への投稿を行っていました。

連携できるポイント

  • 情報教育(技術科教育)に関連した授業づくり、実践と評価
  • 教育効果の測定と評価
  • 各種アンケート調査

提供できるシーズまたは支援できる分野

  • 情報教育・技術科教育
  • 教育学(教育工学、教科教育、教育実践、評価と測定)分野
  • 社会情報学分野

産学・地域貢献に関する経験・実例及び連携できる団体

  • 文部科学省委託事業(5件)
  • 総務省委託事業(4件)
  • 各種協議会との連携(5件)