このシーズの研究者
研究を始めたきっかけ
小さいころから、“自分”と“他者”や世界との境界への違和感のようなものを持っていました。幼いながらに、自分とは何か・人生とは何かなどと考え続けていました。高校生の時、ある子ども会活動に出会い関わる中で、臨床心理学の中に何か答えがあるかもしれないと思い、その世界に入りました。簡単に答えはみつかりませんでしたが、それは私だけのものではないらしいという気付きが、狭い視野を広げていってくれているように感じます。
研究概要
人が自分のことを、「まとまっていて・つながっていて・そこそこいける」(自己心理学のある先生のつぶやき)と感じ取れるようになるために、何が必要で不可欠なものなのだろう。逆に自分をそのように感じ取れないことの要因やそれがもたらす苦しさは、どのように表現すればいいのだろう。そのように感じられていた自分がそれを奪われるとき、それはその人の中であるいは関係性の中で何が起こっているということなのだろう。
そこで見つけたことを、「支援」の中で出会った子どもたちや親御さん、「協働」の中で出会った先生方やさまざまな専門職の方々とのつながりに、どのように生かしていけるのかを「臨床現場」の中で考えています。研究と臨床は、分けようもないことのようにつながっています。
連携できるポイント
- 地域の小中学校と連携し、児童生徒の支援を共に考えることができる。
提供できるシーズまたは支援できる分野
- 小中学校児童生徒、保護者への心理支援。
- 教職員への研修。