学修(学習)環境と造形・美術教育に関する研究

SDGs:

4 質の高い教育をみんなに 9 産業と技術革新の基盤を作ろう

このシーズの研究者

トリハラ マサトシ

鳥原 正敏

TORIHARA Masatoshi

教養学部 学校教育学科 教授

研究を始めたきっかけ

街工場の一角で育ったことから、幼いころからものづくりに興味を持つようになりました。「もっと自由につくりたい」という思いから、東京藝術大学美術学部彫刻科および大学院で彫刻を学びました。卒業後は母校で文部教官助手や非常勤講師として教育に携わり、環境が学び手に与える影響の大きさを実感しました。また、自身のものづくりへの関心の根源を探る中で、造形教育や図画工作に興味を持つようになり、美術教育研究会や日本陶磁芸術教育学会に所属。現在は図画工作を中心に、造形・美術教育の可能性について広く研究しています。

研究概要

私の研究は、Society 5.0時代にふさわしい学びのあり方を考察し、造形・美術教育の可能性を探ることを目的としています。子どもが自ら考え判断し、自由に表現しながら試行錯誤できる環境づくりに注目し、これまでデジタル技術を活用した学習記録や振り返りの仕組み、STEAM教育の視点の導入に取り組んできました。現在では、美術作品の制作にとどまらず、大学ロゴのデザインや6号館の建設計画にも携わりました。また、美術研究棟で使用するテーブルや道具用カートの製作、制作スペースのデザインなど、実際の教育環境を学生と共に構築する実践も行っています。さらに、造形・美術教育の理論と実践をつなぐ学会・研究会にも継続的に参加し、ものづくりによる学びが創造性や主体性の育成にどうつながるかを検討しています。

模索中の電気工作コーナーと製作中の「ラクガキマシーン」

連携できるポイント

  • 子どもの創造性や主体性を育む造形教育に関する実践的な助言
  • ものづくりを中心としたSTEAM的アプローチの導入支援
  • 図画工作や美術を基盤としたワークショップの企画・実施に関する支援
  • 教室・アトリエの設計や環境整備に関するアドバイス
  • VI計画の策定やブランディングに関する支援
  • 彫刻・モニュメント等の設置計画に関するアドバイス
  • 展覧会の企画・運営に関するアドバイス

提供できるシーズまたは支援できる分野

ものづくりから造形・美術、小学校の図画工作から大学専門教育に至るまで、幅広い教育段階に対応可能です。デッサン・絵画・木彫・塑造・陶芸・デザインなど、造形分野全般に関する助言に加え、教室やアトリエの設計・運営に関する支援も可能です。また、本学のVI計画の策定およびロゴデザイン作成に携わった経験を活かし、CI/MI/VIに基づくブランディングやデザイン設計についても助言が可能です。さらに、THMC建設に携わった経験から、学校施設の空間設計へのアドバイスや、専門的知見を活かした彫刻・モニュメントの設置に関する支援も可能です。図画工作や美術を基盤としたワークショップの企画・実施の支援、さらには展覧会の企画・運営に関するアドバイスも可能です。