研究を始めたきっかけ
私は大学時代に中学校社会、高校地歴公民の教員免許を取得したのですが、教職関連の授業での経験はもちろんのこと、所属していたスキーサークルで後輩の指導を行う過程で教育の面白さに気づき、経済との関係に興味を持ったのが研究を始めようと思ったきっかけです。さらに大学院時代にはスキーのインストラクターのアルバイトをしましたが、そこでの出会いや様々な人との交流から、学校教育だけではなくあらゆる場面が教育の機会となることを学びました。
現在は教員として学生を指導する立場ですが、学生との意見交換から学ぶこともあるというのも、教育の面白さなのではないかと考えています。
研究概要
私の専門分野は開発経済学、経済成長理論であり、長期的な研究テーマは「教育投資による人的資本蓄積と経済成長に関する実証分析」です。一般的には教育を受けることにより、できることや選択肢が増えます。それを人的資本蓄積といい、人的資本が蓄積することにより人々の生産性が向上し、経済成長に繋がるというストーリーが研究の概要です。
これまでは東アジア・東南アジア諸国地域も注目し、主に学校教育段階における人的資本投資についての実証分析(データ分析)を行ってきました。この研究についてはまだ継続中でありますが、発展段階に応じた適切な教育投資が重要であることが示唆されます。
最近は非認知能力を向上させることに繋がる就学前教育に関心を持っています。これも広い意味では人的資本投資であり、かつその後の学校教育にも影響を与える可能性があるものであるため、過去の研究と関連させつつ新たな研究課題に取り組んでいます。
連携できるポイント
- 教育経済学
- 開発経済学の知見を活かした教育現場でのアドバイス
提供できるシーズまたは支援できる分野
- 教育経済学
- 開発経済学に関する出張講座(講演)