地域共生社会の構築に向けた教育

SDGs:

3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを 16 平和と公正をすべての人に

このシーズの研究者

ツツミ ヒデトシ

堤 英俊

TSUTSUMI Hidetoshi

教養学部 学校教育学科 教授

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○ 専門分野
人文・社会 教育学、人文・社会 特別支援教育

○ 学位
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)

○ 関連
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研究を始めたきっかけ

20代後半の5年間、「旭出学園」という私立の小規模な知的障害特別支援学校で、中学部の教員として勤務していました。 当時の旭出学園には、公立小学校(通常学級や特別支援学級)で小学校時代を過ごした、いわゆるグレーゾーンの子どもたちが、いじめや不登校といった経験から心に傷を抱え、次々と転入してきていました。 思いがけず、そうした子どもたちの担任を任されることになり、「試行錯誤」と「真剣勝負」の毎日を送るなかで、日本の学校教育システムや、通常教育・知的障害教育のあり方について、強い問題意識を持つようになりました。 その後、在職のまま大学院に進学し、現在に至るまで研究活動を続けています。

研究概要

教育学の中でも 特別支援教育学、教育方法学、インクルーシブ教育論 を主たる専門とし、理論的関心に基づく「基礎的研究」と、実践の改善や創造を目指す「実践的研究」の両方に取り組んでいます。

<基礎的研究>

  • インクルーシブな学校教育システムの構造と機能-国際比較を通して-
  • 通常教育の場から知的障害教育の場へと転入したグレーゾーンの子どもたちのライフストーリー
  • オルタナティブな教育としての知的障害教育の基本原理と方法-三木安正の生活教育論の検討を通して-

<実践的研究>

  • 小学校の通常学級における学級活動(特別活動)を通じたインクルーシブな学級づくり 
  • 小学校の通常学級におけるインクルーシブな生活科・総合的学習の授業づくり 
  • 知的障害特別支援学校における経験主義的な生活単元学習(総合的学習)の授業づくり
  • 知的障害特別支援学校におけるハンドサイン・シンボルの言語的使用と環境整備
  • 知的障害特別支援学校における作業学習を通じたコミュニティ・カフェの展開
  • 地域社会におけるインクルーシブな生涯学習(趣味縁)の場づくり

連携できるポイント

「インクルーシブ教育」「特別支援教育」「障害者の生涯学習支援」に関わる実践や行政の現場に、少しでもお役に立てればと考えております。

提供できるシーズまたは支援できる分野

「インクルーシブ教育」「特別支援教育」「障害者の生涯学習支援」に関わる講演や研修の講師、実践アドバイザー、校内研究等の共同研究者、教材開発 など。