日本における英語音韻認識・フォニックス指導

SDGs:

4 質の高い教育をみんなに

このシーズの研究者

カンバル アキコ

上原 明子

KAMBARU Akiko

教養学部 学校教育学科 教授

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○ 専門分野
人文・社会 外国語教育

○ 学位
修士(英語教育学)、博士(英語教授学)

○ 関連
Research Map

研究を始めたきっかけ

私は以前小学校教員として、全教科の指導に当たっていました。そんな中、中学及び高等学校の外国語(英語)科の教員免許状を持っていたことから、教職4年目に文部省(当時)によりアメリカの公立小学校に2年間派遣されました。帰国すると日本の小学校でも英語教育をという機運が高まっていたため、英語の授業実践にも力を入れるようになり、数多くの依頼を受け研究授業や研究発表を行いました。そして徐々に、理論に基づいた実践の必要性を感じ研究に取り組むようになりました。その後大学院の修士課程と博士課程で学び、今に至っています。

研究概要

アメリカの公立小学校で2年間勤務した際、アメリカ人の子どもたちが音韻認識やフォニックスを学ぶ姿をたくさん観察しました。フォニックスとは、音声と綴りの関係を子どもに教える手法のことです。日本の子どもたちが平仮名や片仮名を学ぶように、アメリカの子どもたちは英語の音素と綴りを一つ一つ対応させながら学び、長い時間をかけて読み書きができるようになっていました。日本の英語教育ではそのような指導が十分に行われていないため、日本の英語学習者の多くは単語の綴りの丸覚えを行っています。また、それぞれの音素の発音を学んでいないため発音も日本語的です。そこで、日本における英語音韻認識とフォニックスの指導のあり方を研究する必要があると考え取り組んでいます。

連携できるポイント

児童を対象とした英語教育全般で連携できると思います。具体的には、小学校の教員向けの研修会講師や、保護者を対象とした講演会等、または企業と連携して英語教材開発などを行うことができます。

提供できるシーズまたは支援できる分野

  • 小学校の先生方の研修会講師
  • 子どもの英語教育に関する教材開発
  • 小学校英語教育に関する講演

社会的成果または実用化された内容、商品、特許など

小学校外国語科用文部科学省検定済教科書『Junior Sunshine』(開隆堂)執筆(令和2年度版及び令和6年度版)

産学・地域貢献に関する経験・実例及び連携できる団体

  • 都留文科大学附属小学校における文部科学省英語特例校支援
  • 英語教育に積極的に取り組んでいる小学校
  • 子ども英語に関する教材開発