日本の中世における荘園制社会についての研究

キーワード:

# 荘園 # 村落 # 景観

SDGs:

4 質の高い教育をみんなに 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう

このシーズの研究者

タカハシ スグル

髙橋 傑

TAKAHASHI Suguru

教養学部 地域社会学科 教授

○ 専門分野
日本中世史 荘園史 村落史

○ 学位
博士(文学、早稲田大学)

研究を始めたきっかけ

 小学生の時に見た映画「風の谷のナウシカ」に衝撃を受け、人と自然の関係に興味を持つようになりました。大学では、もともと歴史が好きだったことから、「人と自然の関係史」を明らかにしたいと思うようになりました。
 そして、大学で日本の中世史を専攻した私が出会ったのが、荘園故地の現況を記録し、その中に中世的な要素を見出していく荘園調査でした。
初めて調査した山村では、地元の方から「あんたの方がよく知ってるな」とお褒めいただき、調子に乗ってそのまま大学院に進学しました。ここでの調査成果は県立博物館の特別展示となりました。そして、それをご覧になった地元の方々の笑顔は、今でも忘れられません。

研究概要

 日本の中世に広く存在した荘園は、それを所有した皇族・貴族。寺社にとっては財源を得る為のエリアですが、そこには、そのエリアを中心として生業を営む、様々な人々が暮らしていました。それは、武士だったり、農民だったり、商人だったり、猟師・漁師だったり。それらの人々にとって、荘園とはどのような意味を持つものだったのかを解明することが、私の研究目標です。
 そのために、まずは、関連する古文書を調査します。古文書の調査からは、そこに書かれている文字を読解して得られる情報だけでなく、その文書がどのようにやりとりされ、保管されたのか、また、どのような紙を使っているか、といったことからも様々なことがわかります。
 その上で、現地で聞き取りや水利・石像物調査を行い、現況からかつてそこに暮らした人々の生活を探ります。そして、古地図を用いてかつての景観を復原をしたり、GIS(地理情報システム、Googleマップが代表例)を用いてそれらの情報を統合したりして、荘園の時代に限らないその地域の歴史を考えていきます。その上で、近代や近世の要素を一つずつ取り除いて、その地域の中世の様子を探っていくのです。

連携できるポイント

 地域の歴史を、文献を中心として研究しています。但し、研究概要でご紹介したとおり、それに留まらない様々なアプローチを模索しています。地域の歴史を地域の方々と発見していく、ということに関心があります。
 また、中高の教員を長年勤めてきましたので、どのようにすれば、中高生が地域の歴史に関心を持ってくれるか、ということも模索してきました。

提供できるシーズまたは支援できる分野

 地域の歴史を知りたい方に、そのための様々なアプローチを助言することができます。また、中高生の歴史の授業の中で、地域の歴史をどのように扱うか、ということについても、いくつかの実践例を紹介することができます。

産学・地域貢献に関する経験・実例及び連携できる団体

私のResearchmap(https://researchmap.jp/7000024966)をご覧ください。