人間と環境の関係を文学から考える

分野:

英語文学 文学

このシーズの研究者

シミズ ミキ

清水 美貴

SHIMIZU Miki

文学部 英文学科 講師

研究を始めたきっかけ

 子どものころに震度7の地震を経験したことを契機に、自然の圧倒的な力や人間への無関心さ、さらには美しさと暴力性が併存するあり方に関心を抱くようになりました。しかし、この相反する性質を人間はいかに理解しうるのかという問いを、長い間言語化できずにいました。大学進学後、アメリカンネイチャーライティングに触れ、自然を捉える人間のまなざしを批判的に検討する視点を得たことが、本研究の出発点となっています。

研究概要

 現代アメリカ文学における自然環境の表象を分析対象とし、人間と環境の関係性を批判的に検討しています。特に「惑星思考」(人間中心主義的視点を相対化し、人間と非人間の関係性の中で地球を捉え直す思考)の観点から、従来の地球観を問い直すことを目的としています。
 近年の気候変動や人新世と呼ばれる環境危機の背景には、人間が地球環境をどのように捉えてきたのかという地球観の問題が深く関わっていると考えられます。例えば、自然を無尽蔵な資源として捉える見方や、科学技術によって管理可能であるとする認識が前提となってきました。
 こうした問題意識のもと、Karen Tei YamashitaやRichard Powersなどの現代作家の作品を分析し、既存の地球観を脱臼させる文学的実践の可能性を検討しています。

連携できるポイント

 環境問題に関する文化プログラムの企画において、物語や表象の観点から支援が可能です。

提供できるシーズまたは支援できる分野

 環境文学、環境思想、アメリカ文学における環境表象に関する講演やワークショップなどの協力が可能です。