このシーズの研究者
研究を始めたきっかけ
本を読むのが好きで、小説の面白さを解明したいと思いました。文学は個人の思考をトレースしたものであり、同時に個人を超えた時代の痕跡でもあります。そしてことばは繋がるためのものでもあり、同時に闘うためのものでもあります。自分と異なる思考の持ち主と共感したり、闘ったりしながら小説を読むのは楽しいものだと思っています。
研究概要
日本近代文学、とくに明治から昭和期にかけて活躍した作家志賀直哉の作品について、ジェンダー的な観点も含めて研究しています。日本の近代文学は、自分を語ることで自分を知り、さらに他人を知ることをテーマにした作品が多いのが特徴です。そういった作品を読むことにより、私たちが生きる現代社会とは異なる時代の人の考え方を知ることができます。自分とは性別も年齢も考え方も全く異なる人を理解するのが文学を学ぶ醍醐味です。
連携できるポイント
- 日本近代文学に関わる講演・講義
提供できるシーズまたは支援できる分野
- 読書の楽しみについての講義
- ジェンダー批評の可能性についての提案