情報と社会との関係についての研究

このシーズの研究者

ヨシオカ スグル

吉岡 卓

YOSHIOKA Suguru

教職支援センター 准教授

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○ 専門分野
情報通信 知能情報学、情報通信 学習支援システム

○ 学位
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報基礎学専攻

研究を始めたきっかけ

パソコンが好きなのかと思われがちですが、実は人間そのものに興味があったことから情報科学の道に進みました。

大学生の頃はアルゴリズムの研究室に所属しておりましたが、研究内容そのものよりも、学ぶという事それ自体を教えて頂いたように思います。

大学院では、なぜ我々人間は言葉が理解できるのかに興味を持ち研究を進めましたが、コンピュータで大量の計算をさせる手法ではなく、論理的に証明を与えていく分野を専攻しました。専門分野としては知識情報処理という分野になり、いわゆる人工知能と呼ばれる分野です。

現在は教育現場での効果的なICT機器活用方法や、情報科教育法、データサイエンスなどを主に研究しています。

研究概要

もともと、アルゴリズムや論理的な推論手法を研究していたことから、どちらかと言うと物事を合理的に求めていく研究手法を好みます。そのような意味では、近年データアナリティクスに興味をもって分析を進めています。

また、本来人間に興味があって情報分野に進んだこともあり、人間のためになる技術や、生活を豊かにする技術にも興味があります。すなわち、情報技術は一般的にITと呼ばれますが、そのITの「中心」にコミュニケーションのCが入ってICTになっていることを大切にしています。それに関連し、近隣の小中学校や様々な研究会からICTの利用方法やモラル教育などの講演依頼を受けることもあります。

また近年では生成AIが話題となっていますが、それは一つの技術でしかありません。私自身は人間の思考に関する数理的な解析に興味を持っていますので、なんだか良く分からないけど出来ているという状態はやはり不安に思います。近年の生成AIについても、しっかりとした論理的な裏付けを与えることが私の研究になります。

連携できるポイント

3Dプリンタやレーザーカッター、ドローンといったICT機器を活用したものつくりから、SNS上のモラルや認知心理まで、情報科学の発展と我々の社会生活との関係性について様々なアプローチから研究をしています。また地域におけるデジタルディバイド解消や、人口減少と情報機器の活用、業務効率化や働き方改革など、様々な場面においてお役に立ちたいと考えております。

提供できるシーズまたは支援できる分野

小学生から大学生までの情報教育、社会人の学びなおしまで、様々なお手伝いが可能です。例えば、デジタルものつくりを通したワークショップや、ハッカソンなどの大会開催のお手伝いをいたします。特に高等学校では情報Ⅰが必修化され情報Ⅱといった科目も念頭におくなか、それらの指導に関する助言を行うことが可能です。さらに、情報技術を用いることによるデータ分析支援なども可能です。

産学・地域貢献に関する経験・実例及び連携できる団体

  • 小中学校や指導主事会などの講師や出前授業
  • 一般社団法人主催プログラミング教室の講師
  • VRや3Dプリンタ、レーザーカッターなどの公開講座
  • デジタルファブに関する団体
  • 情報処理一般に関連する団体