地域における教員の実践コミュニティ(Community of Practice)の形成

SDGs:

4 質の高い教育をみんなに 8 働きがいも経済成長も

このシーズの研究者

ササキ ナミ

佐々木 南実

SASAKI Nami

教養学部 国際教育学科 講師

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○ 専門分野
国際教育

○ 学位
青山学院大学文学部英米文学科卒業(文学士)、筑波大学大学院教育研究科教育学(国際教育)修士プログラム修了(教育学修士)

研究を始めたきっかけ

現代社会における教育の変革期において、教員が孤立することなく、互いに学び合い、高め合う「実践コミュニティ」(Community of Practice)の重要性を痛感しました。特に、多忙な教員の日常において、形式的な研修だけでなく、現場の課題に即した非公式な学びの場が不可欠であると感じたことが、本研究を始めたきっかけです。

研究概要

本研究は、教員が共通の関心や課題を共有し、継続的な相互交流を通じて知識や専門性を深める「実践コミュニティ」の形成と、その教育実践における価値創造について多角的に分析するものです。特に、教育現場の変革期において、教員のスキル向上や学習意欲の維持に実践コミュニティがどのように寄与するかを明らかにします。大学が地域社会のニーズに応え、教育の質を高めるための具体的な連携モデルを構築することを目指し、これまでの鹿追町(北海道)との協働事業を事例として、教員が自律的に学び続ける環境をいかに支援できるかを考察します。これにより、地域の抱える現代的課題の解決と、地域に根ざした持続可能な教育システムの構築への示唆を提供します。

連携できるポイント

  • 地域における教育課題の特定と、それに対応する教員実践コミュニティの構築支援。
  • 鹿追町での成功事例(例:国際バカロレア関連の教員研修支援、保護者説明会や授業実践の支援による学びの促進)を基盤とした、他自治体や学校との連携モデルの企画・実施。
  • 教員の自主的な学びの場の立ち上げから育成までのファシリテーション。
  • 地域特性に応じた教育プログラム開発への専門的知見の提供。

提供できるシーズまたは支援できる分野

  • 教員の実践コミュニティ形成・活性化に関するコンサルテーション。
  • 地域と大学が連携した教育プロジェクトの立案・推進支援。
  • 教員研修プログラム(実践コミュニティ育成、探究学習、21世紀スキル育成など)の共同開発・講師派遣。