小学生のリーダーシップを育成する学級経営に関する研究

SDGs:

4 質の高い教育をみんなに

このシーズの研究者

ムサシ ユカ

武蔵 由佳

MUSASHI Yuka

教養学部 学校教育学科 教授

研究を始めたきっかけ

心理学の授業でカウンセリングの理論や技術を学び、自己・他者・集団を理解することに興味を持ったことがきっかけで実践と研究を開始しました。これまで、中学、高校、大学のスクールカウンセラーとして、生徒や学生が不適応にならず、充実した学校生活を送れるようサポートする仕事もしてきました。グループアプローチを活用した学級集団づくり、学校で起こる様々な問題(不登校、いじめ、非行、学級崩壊など)、児童生徒学生の心理社会的発達などについて研究しており、現在も継続して興味を持ち続けています。

研究概要

小学生(4~6年生)のリーダーおよびリーダーシップを育成する学級経営に関する研究に取り組んでいます。小学校では、学級、班、係、委員会、行事など様々な活動においてリーダーを選出し、多様な活動の運営を児童に経験させています。教員は、児童が主体的にリーダーシップを発揮し、活動を推進するための環境設定をして成長や発達を促します。その際、児童が能動的に関わりたいと感じるような親和的な学級集団は、リーダーシップを育む土壌となり重要です。また、学級でのリーダー経験は、リーダーシップ・アイデンティティを形成することにつながり、児童に身につけさせたい非認知能力だと考えます。そこで「児童のリーダーおよびリーダーシップに対して教員がどのような認識を持ち、どのような指導や支援をすると、子どもたちの非認知能力を育成し、さらに親和的で自治的な学級集団の形成につながるのか」について研究を進めています。

連携できるポイント

小学生(4~6年生)の児童のリーダーおよびリーダーシップの育成に関わる知見の提供。

提供できるシーズまたは支援できる分野

小学生のリーダーおよびリーダーシップに関する実践研究書の編集など。