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英文学科・英文学会共催 翻訳ワークショップ「不死の島/翻訳の島」開催報告

2025年11月5日(水)、英文学科・英文学会共催により翻訳ワークショップ「不死の島/翻訳の島」を開催いたしました。

本ワークショップでは、多和田葉子氏と満谷マーガレット氏をお迎えし、多和田氏の短編小説「不死の島」( “The Island of Eternal Life”)を題材に、学生による翻訳実践が行われました。

多和田氏は日本語とドイツ語の二言語で創作されており、満谷氏はその英訳を手掛けていらっしゃいます。

言語の壁を越えた文学表現の可能性や翻訳者の役割について貴重なお話をいただき、参加者からも多くの質問や感想が寄せられました。

特に本作は、東日本大震災直後の差し迫った不安な時期に生まれた作品であり、翻訳を通じて震災の記憶や人々の思いが世界へと広がっていくという点が、多くの参加者に深い感銘を与えました。

今後も英文学科では、講演会やワークショップを企画・開催してまいります。

多和田葉子 氏 プロフィール

大学卒業後、およそ40年にわたってドイツで暮らしている多和田先生は、日本語とドイツ語の2つの言語で小説の執筆を行なっており、作品は10を超える言語に翻訳されている。1993年に「大婿入り」で芥川賞、その後、ドイツで最も権威のある文学賞の1つであるクライスト賞など多数の賞を国内外で受賞している。

満谷マーガレット 氏 プロフィール

アメリカ・ペンシルベニア州出身。日本文学研究者、翻訳家。ウースター大学卒、東京大学大学院修士課程修了。
多和田葉子氏や大江健三氏の作品の翻訳を多数手がける。
「献灯使」の翻訳、「The Emissary」が2018年アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞(翻訳者部門)」を受賞した。

お問い合わせ先

英文学科事務室 
MAIL:eibun(ここに@が入ります)tsuru.ac.jp

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