お知らせ
NEWS本学講義棟1号館とグラウンドの間に広がる森林ビオトープ「つるりん」には、春を彩るカタクリの小さな群落があります。
この群落は、約15年前に都留市内の自生地から譲り受けた種子を育てた株から始まり、現在では100個体以上に増えています。
しかし、今年9月から始まった1号館の改修工事により、群落が影響を受ける可能性が高まりました。そこで、カタクリを守るため、学校教育学科と地域社会学科の学生と、教職員が協力して移植プロジェクトを実施しました。


掘り出し作業:驚きの球根との出会い
まず、森林ビオトープの土の中からカタクリの球根を掘り出す作業を行いました。学生たちはスコップを手に慎重に土を掘り進め、白く細長い球根を見つけるたびに歓声が上がりました。
最終的に、102個の球根を掘り出すことに成功しました。



移植作業:新しい場所での再生を願って
次に、学内入口近くの「トチノキ広場」に移植を行いました。大きな球根は深めに、小さな球根は浅めに、丁寧に植え付けます。学生たちは「来春、花が咲くのが楽しみ!」と笑顔で話していました。


自然と人をつなぐ学び
今回のプロジェクトは、単なる植物の移植にとどまらず、環境保全の重要性や生物多様性を学ぶ貴重な機会となりました。来春、トチノキ広場でカタクリの花が咲き誇る日を、みんなで心待ちにしています。
(文責:学校教育学科 教授 別宮有紀子)