公立大学法人 都留文科大学

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オックスフォード・ブルックス大学 交換留学 体験談

更新日:2023年10月11日 ページ番号:0010101

  ​jpeg体験談1.派遣時:大学院英語英米文学専攻1年
  体験談2.派遣時:英文学科3年
  体験談3.派遣時:比較文化学科3年

 

 

 

体験談1

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2022年9月~ 派遣)​
派遣時:大学院英語英米文学専攻1年
 イギリスでの一年間の留学を終え、とても充実した一年間だったと感じています。私がそもそも留学に行きたいと思ったのは、ヨーロッパ、特にイギリスの文化に興味があったからです。そして大学でイギリスへ交換留学ができると知った時は迷わずに応募しました。私の留学先はイギリスのオックスフォードブルックス大学(Obu)というところであり、比較的治安の良いオックスフォードにあります。本来であれば私は大学三年生の時期に交換留学に行くはずでしたが、コロナの影響で延期となりました。延期となる度にいつ行けるのかと心配だったがやっと二年の時を経て行くことが決まりました。その間にIeltsスコアの二年間の有効期限が切れたためまた新しく受けに行ったり、パスポートを更新したりするなど最低限の留学のための準備は続けていました。様々な不安要素がある状況の中、大学院への進学と留学という二つの方向性に迷うこともありましたが、先生方のサポートのおかげで両立することができました。

 私はObuでは主にCommunication, Media and Cultureというコースをとっており、その他には歴史や文学、人類学の授業も受講していました。イギリスの大学ではその授業スタイルが日本と大きく異なります。私が受講していた科目のほとんどは、一科目につきレクチャーとセミナーという形式で構成された合計三時間の授業でした。そして授業中はグループ活動が多く、リーディングなどの課題の負担も大きかったのでとても大変に感じました。メインにとっていたメディアの授業については、理論などの背景知識を持っていなかったうえに授業の内容は専門的で学術的であるためリーディングが難しかったです。しかし身近なことでも例として挙げて分析の対象とすることができるためメディアと社会の関係性やメディアの持つ影響などについて学ぶことができ、とても興味深い内容なのでポジティブに取り組むことができました。歴史の授業に関して、歴史についての知識は今まで学校で習ったくらいのレベルしかなかったため最初は授業を理解するのはとても大変でした。単なる出来事を暗記するのではなく、グループ活動の中でより深い視点でその時代の歴史を分析していくような授業だったので、一つの出来事に対して異なる視点で分析することを多く練習しました。全般的に授業に関しては、課題も含め自分で計画的に勉強を進めることが必要です。

 イギリスの大学では、Societyと呼ばれる日本でいうサークルのようなところで友達をつくる場合が多く、私もダンスSocietyに所属していました。ダンスがとても得意というわけではなかったが興味を持っていたので思い切って参加しました。その活動の中で、私はバックグラウンドが異なる友人たちができ、彼らと付き合っていく中で文化に関する様々な新しい発見や体験をすることができたのはとても貴重なことでした。留学をしていなかったらきっと出会うことのなかった彼らと関係を築けたことが嬉しく思います。留学生活を振り返って自分が後から後悔しないために、興味のあることはチャレンジすることをお勧めします。積極的に行動することで留学生活をより実りあるものにできます。

 私が選んだ寮は大学までは徒歩15分ほどの距離だったため、メインキャンパスへのアクセスは良かったです。ただ、授業によっては遠いキャンパスに行くこともあるのでその時はバスの時間を考慮して早起きが必要です。私の寮には食堂がなくイギリスでの外食も値段が高いので、食生活は全部自炊でした。キッチンではフラットメイトとご飯をつくる時にコミュニケーションをとるのでお互いの国の食文化について話し合うなど、とても興味深いことについて知ることができます。

 最後に、留学生活の最初は新しい環境に適応することに大変な思いをしますがその困難を乗り越えることで成長でき、様々な経験を積むことができます。 
 留学を考えている方々へのアドバイスとしては、留学に行きたいと思うなら早めの計画と行動を心がけるべきということです。一年生の時から留学のために必要なことを早く準備をすることが留学を成功させる第一歩だと思います。今回の留学経験は私の人生においてかけがえのないものとなりました。留学をサポートしてくださった国際交流センターの方々をはじめ、大学院の先生方、家族や友人にこの場を借りて感謝申し上げます。留学を目指す皆さんを応援しています。

 

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体験談2

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2022年9月~ 派遣)​
派遣時:英文学科3年
 私は2022年9月から2023年5月までイギリスのオックスフォード・ブルックス大学で交換留学をしました。海外で学び生活することは自分にとっての大きな挑戦でしたが、この1年間は多くの貴重な経験をして充実した毎日を過ごすことができ、本当に留学ができたことを幸せに思います。大学では主にコミュニケーション、メディア、文化について学び、自分の専門である英語教育と関連付けながら、自分なりの問いを立てて研究に励みました。大学の授業だけでなく、友達と過ごす時間や街の散策など、日常のあらゆる場面での異文化交流を通して学びが深まったことがとても有意義な経験でした。

 渡航前の準備は大変ですが、必要な情報を自分で調べて万全の準備を行うことが安心して留学するために必要なことだと思います。大学へのapplication、海外保険の加入、Visaの申請、航空券の手配、ハウジングの申し込み、授業の登録など、政府や大学のホームページ等を確認して早めに行動するよう心掛けました。

 大学の授業はlectureとseminarに分かれていて、大体一つの授業(module)につき合計で週に3時間程度授業で学びます。これに加え、授業の予習として毎週膨大な量のリーディングが課せられるため、最初のうちは学習リズムを確立することにとても苦労しました。課題のエッセイに取り組む際には、数多くの文献を用いて必要な情報を読み取るリーディング力とそれを自分の言葉にするライティング力が求められました。剽窃を絶対に避けるための正しい引用方法や、論文に用いるのに適切な英語表現を学ぶアカデミック・ライティングの授業を履修したことは他のすべての授業でも役に立ちました。コミュニケーション、メディア、文化についての授業で、様々な理論を学び、インタビュー番組や映画、キャラクターなどを分析したことはとても興味深かったです。この学びを発展させて、英語という言語がコミュニケーション、メディア、文化の中でどのように機能するか、どのような役割を果たしているか考察することでさらに学びを深めることができたように思います。

 休日は、大学のIsat(International Student Advice Team)という組織が企画する、イギリス国内のday tripに参加しました。Brighton、Cotswolds、Wales、Stonehenge、Bath、Cambridgeなど、様々な都市を訪れてその土地の歴史を感じたり、美しい景色を見て癒されたりしたことはとても良い息抜きになりました。また、ロンドンで劇やコンサートを鑑賞したり、美術館や博物館めぐりをしたりと休日も充実した時間を過ごすことができました。1か月ほどの長期休みには友達とヨーロッパ旅行に出かけ、イギリスとまた異なる文化を体験してきました。公用語が4つもあるスイスでは、街の標識や人々の話す言語も様々であることに衝撃を受けました。旅行で訪れたどの国でも、観光スポットやホテルのスタッフの方と基本的に英語で会話をしたので、国際語としての英語の重要性を肌で感じることができました。

 この留学は、たくさんの人に助けられて実現されたものでした。到着した初日にはホームシックでとても気分が落ち込みましたが、親切な現地の友達、自分と同じように別の国から留学をしている友達、教授、たくさんの人が励ましてくれて、とても充実した毎日を過ごすことができ、この1年間はあっという間に時間が過ぎました。帰国した今ではOxfordで学ぶことができた時間がとても恋しいです。留学で得た素敵な出会いと学びを、将来につなげていきたいと思います。

 

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体験談3

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2022年9月~ 派遣)​
派遣時:比較文化学科3年
 私が留学をしようと思ったのは、外国での生活を通して、異文化に触れてみたいと思ったからです。また、留学を経験してきた人たちが口をそろえて、「視野が広がった」「価値観が変わった」というので、それがどんなものなのか経験してみたいという気持ちもあり、留学を決意しました。

 出発前には特にイギリス英語のリスニングに力を入れました。私が留学に行く前に、アメリカに留学していた友達がいたのですが、その友達から「本当に聞き取れないから、リスニングだけでもやっといた方がいい」と強く言われたため、リスニングに力を入れて、留学準備をしました。また、私は都留文科大学の授業を計画的にとっていなかったため、留学後に卒業できるか微妙でした。4年間で卒業したかったので、三年生の前期は授業をたくさん取りました。個人的な問題ですが、これも留学準備の一環でした。

 そして、9月にイギリスに飛び立ちました。ヒースロー空港に降り立ち、周りを見渡せば、みんなアジア人とは違う顔をしていて、「あぁ、本当に外国人になったんだ」と実感したのを今でも鮮明に覚えています。

 前期の授業は、驚くほど苦しかったです。日本の専攻とは違う学問分野をとったこともあり、毎日ちんぷんかんぷんでした。しかし、授業ごとに参考文献や、パワーポイントを予め提示してくれていたので、それを入念に読み込んでなんとか食らいつくことができました。

 イギリス生活は、良くも悪くも日本と似ていたので、生活に慣れるのに苦労はあまりありませんでした。徒歩圏内にスーパーマーケットがあり、そこを利用すれば基本何でも手に入るし、都留に比べ圧倒的に「街」だったので、アジアンスーパーマーケットも何店舗もあり、お米もすぐに手に入れることができました。また、「イギリス料理はまずい」とよく言われますが、自炊すればなんの問題もありませんでした。しかし、一番大変だったのが、物価が高いことでした。この点をカバーするためにも自炊は必須でした。

 住居についても比較的住みやすい場所でした。私の使っていた寮は、バストイレ付きだったため、人目を気にすることなく用も足せたし、好きなだけシャワーを使うこともできました。しかし、難点だったのがセントラルヒーティングでした。留学当初の9月や、終わりの5月はまだ肌寒かったのに、本部がセントラルヒーティングの電源を入れてくれないため、多少寒い日々が続いたのを覚えています。

 休日はなるべくたくさんの観光地に訪れるようにしました。大学が留学生に向けて、日帰り旅行を何本も計画してくれていたので、それを上手く利用にイギリス各地に行くことができました。また、一人旅行も楽しみました。友達と協力できないからこそ自分のサバイバル能力が上がった気がします。

 以上が私のオックスフォード・ブルックス大学留学体験記でした。

 

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