○公立大学法人都留文科大学附属図書館資料選定要領

平成21年4月1日

公立大学法人都留文科大学要綱第8号

(趣旨)

第1条 この要領は、公立大学法人都留文科大学附属図書館規程(平成21年大学規程第50号)第6条第2項に基づき、附属図書館備付け資料(以下「資料」という。)の選定について、選定理念、選定方針、選定規準、選定方法、資料分野等、必要な事項を定めるものである。

(選定理念)

第2条  

図書館は、本学の特色・性格を十分配慮し、本学における研究・教育活動の目的を所蔵資料の中に現わされなければならない。

平成16年、図書館では新図書館開館に際しあるべき図書館のすがたを、開設以来の経験を踏まえ今後の図書館の方向を示すものとして、「学習研究図書館として」「総合図書館として」「保存図書館として」「文化的ひろばとして」「電子図書館として」「地域図書館として」の六つのコンセプトで表し、成長し変貌する大学の教育と研究への支援のみならず、地域利用者の情報要求、情報媒体の多様化にも、十分応え得る図書館基本構想を提示した長年にわたって蓄積された学術資料の蔵書群は、大学図書館の知的財産として、図書館に対するまた本学に対する社会的評価基準の一つとして重要な位置付けとなり、更に、社会に対する大学図書館の使命を果たすものである。

また、精選された資料の集積は利用者サービスの根底を支える基本的要素である。また上記図書館基本構想を実現しうる資料収集を目指さなければならない。

(選定方針)

第3条 選定理念に従い、選定にあたっては、予算の効率的運用、不必要な重複を回避するよう努めるとともに、既蔵資料の見直しや異種メディアで提供される資料にも十分配慮し、共同利用や分担収集を含め、学内外諸機関との調整も考慮しなければならない。

また、本学の学科構成、学問研究の動向に留意しつつ、教育・研究を支える基本的資料の充実と、図書館の独自性を表す特色ある資料の充実を図り、利用者にとって魅力ある蔵書群を形成するよう常に長期的展望に立ち、広く体系的に収集し適正な蔵書構成を図らなければならない。

したがって、選定基準、選定方法については、蔵書全体を構築していくための具体的な、明確な選定方針に基づくものでなければならない。

資料収集の最終選定権と責任にあたっては、公立大学法人都留文科大学附属図書館運営委員会(以下「運営委員会」という。)の同意の下に、図書館長(以下「館長」という。)が有する。

以下のように蔵書構成に対する図書館の選定基準、選定方法を明文化し提示する。

2 本学の教育・研究に欠くことのできない以下の資料を、本学カリキュラムや研究動向、図書館の蔵書構成に留意し選定する。

特に次の各号に留意し備えるものとする。

(1) 図書館は資料収集の自由を有すること。

(2) 広く学生の人間形成に役立つ、基礎的資料及び教養的資料を収集し、また、本学の研究・教育内容・カリキュラムに関連する研究・学習用資料を収集する。

(3) 専門的及び学際的研究資料の収集に努める。

(4) 本学で研究者不在の領域、新分野に関しては基本資料の収集に努める。

(5) 対立的学説、多様な見解の存在するテーマに関しては、それぞれの立場の資料を公平に幅広く収集する。

(6) 著作者の思想的、宗教的、政治的立場によって、その資料を排除することはしない。一方その資料を選択することによって、図書館はその資料が取る立場を支持することを意味しない。

(7) 利用者の資料要望には誠意を持って配慮する。

3 以下の各号にあたる資料の選定には、十分注意する必要がある。

(1) 極端に特殊な分野に細分化されるもの

(2) 利用が著しく限定されるもの

(3) 学内に系統的・網羅的に収集・所蔵されているもの

(4) 著しく高額なもの

(5) 実用的、娯楽的要素が著しくあるもの

(6) 一時的、局地的性格の問題を扱ったもの

(7) 資料としてよりも美術品、文化財として性格の強いもの

(8) 趣味、好事的なもの

(9) その他、大学図書館の利用者のレベルに及ばないもの

(収集資料の区分と選定基準)

第4条 資料を、その性格、内容の分野によって区分し、次のように選定基準を定める。

(1) 資料の性格

(ア) 一般学術資料

(a) 参考図書

・事典、辞典、図鑑、索引、年表、目録、年鑑、白書、統計書など学習、研究調査に利用する二次資料はできるだけ収集する。

レファレンス業務との一元化を図る上で、利用度の高い基本的な辞書・辞典類の充実を計り、常に新版等の更新に努める。

(b) 基礎的資料、学術資料

・広く学生の人間形成に役立つ資料を新刊書リスト、各種目録、書評等に基づいて基本的文献を収集することに努める。

・各分野の古典として評価されている資料を収集する。

(c) 教養的資料

・広く学生の人間認識形成に役立つ教養的な資料を収集する。

・各分野の現代的、今日的な到達点が述べられている資料を収集する。

(d) 全集・叢書・講座

・広範なテーマによる異なった著者の著作集成

・限定された一定のテーマでの異なった著者の著作集成

・個人の著作集成

等を、網羅的に収集する。

(e) 複製本、復刊本

・現代では入手困難な資料性の高い図書、政府刊行物、雑誌、新聞等の復刻本が刊行されることが多く、原資料との調整を図りながら収集する。

・評価されている資料の復刊は、蔵書の欠陥を補う効果が考えられるので注意を払って収集する。

(イ) 学内資料

・都留文科大学研究紀要、都留文科大学大学院紀要、都留文科大学報、講義要項等、本学で刊行し開示される資料の収集

本学各学科の刊行物、学内研究会、学生の刊行した資料の収集

(ウ) 本学教員の著作

・専任、非常勤を問わず本学教員の著作物、また資料の一部の著作であっても収集する。

(エ) 官公庁出版物

・中央官公庁出版物、地方自治体出版物、国公立大学出版物に分類し、以下を参考に購入あるいは寄贈にて収集する。

(a) 中央官公庁出版物

 国立国会図書館、国公立大学図書館刊行物

 文部科学省 教育関係資料、社会教育(美術館、博物館等)資料、青少年問題資料

 厚生労働省 障害問題資料、ジェンダー関連資料、同和問題資料

 内閣府 環境問題、公害問題資料を中心に収集する。

(b) 地方自治体出版物

 山梨県及び県内各地方自治体の教育資料、文化(文化財、地誌等)資料及び(a)項に準じる資料を積極的に、可能な限り収集する。

 全国地方自治体など、県外の教育資料(県単位、市町村に関する主要なもの)、文化資料(県単位)も順次収集する。

(c) 他大学出版会出版物

(オ) 教科書・指導書

・市内小学校・中学校において使用されている教科書とこれに付随する指導書・解説書等を収集する。

(カ) 逐次刊行物

・雑誌はその刊行形態から図書では得られない最新の研究成果の速報と広範囲な情報を提供する重要な資料であり、新聞は最新の情報源であるとともに、その時代の歴史資料として欠くことのできない資料として継続的に収集に努める。

・学習・研究上又は学生の人間形成上必要と思われる基本的な学術雑誌、総合誌、基幹的な学会誌、大学・専門機関の紀要等を収集する。

・雑誌のバックナンバーの計画的な補充に努める。

・新規購読の決定、既存タイトルの見直し、保存のあり方等は、隔年で運営委員会にて協議する。

(キ) 視聴覚資料

・広く学生の人間形成に役立つ、教養的な資料として収集する。

・特に映像資料については、著作権法に注意しながらも魅力ある資料の収集に努める。

(ク) 特別資料

・特別資料として価値の高い古文書、古典籍等の一次資料、地図を順次収集する。

・マイクロフィルム・フィッシュ、CD―ROM、DVD―ROMをも含めた異種媒体資料の購入にも留意する。

・既に特色ある資料群を形成している、第3項(1)(エ)官公庁出版物(b)地方自治体出版物 Ⅰ 山梨県及び県内各地方自治体の資料に該当する資料は、順次収集し発展・充実を計る。

(ケ) オンライン・データベース

・特に洋雑誌系統のオンライン・データベースの発展で、雑誌のフルテキストの閲覧が可能であるので、積極的導入を図る。

・ただし、オンライン・データベースの欠点である契約解除により、ある雑誌の全文閲覧が不可能となる等の問題もあるので、購入に際しての判断を必要とする。

(コ) その他館長が必要と認める資料

(2) 資料の価格

(ア) 一般学術資料については、学習・研究上必要とされる資料、継続購入の文庫・新書類以外は、原則として3,000円以下(消耗品とされる)の資料は購入しない。

(イ) 高額な資料は、基本整備あるいは3ヵ年計画での重点図書としてテーマ募集し、運営委員会の協議の中で選定する。

(3) 資料の内容の各分野

日本十進分類により基準を記述し、別表1に定める。

(選定方法)

第5条 選定する図書館資料を、基本図書(選定図書、整備図書)、重点図書、継続図書、学科推薦図書、講義関連図書、レポート等課題図書に区分し選定する。区分基準と区分の内容・趣旨、区分の細目(選定方法・組織・日程)は、別表2に定める。

(寄贈資料)

第6条 ・寄贈資料の選定方針、基準、方法はこの要項に準じる。

・日常的な選定は、図書館の選定担当が行い、館長が責任を負うものとする。

・ただし、大量の寄贈資料については、公立大学法人都留文科大学附属図書館における研究室備付け図書・寄贈図書の受入についての要領(平成21年公立大学法人都留文科大学要綱第6号)に従って受入を行う。

(委任)

第7条 本学の教育・研究内容の進展と情報媒体の多様化等、時代の変化に対処するため、この要項に定めるもののほか、図書館資料選定の運用に関する事項、予算額と配分については、別に定める。

この要領は、平成21年4月1日から施行する。

(平成29年3月28日要領第1号)

この要領は、平成29年4月1日から施行する。

(平成30年3月27日要領第2号)

この要領は、平成30年4月1日から施行する。

別表第1(第1条第1項第3号関係)

0 総記(図書館・書誌・情報・叢書)

(ア)学術全般および学術行政図書。

(イ)図書館学および図書、書誌学に関する図書。

(ウ)基本的な叢書・講座・全集。

(エ)郷土資料。

1 哲学・心理学・宗教

(ア)評価の定まっている哲学者、思想家の著作。および著者、著作にたいする研究書。

(イ)心理学に関する図書。特に児童心理、青年心理、臨床心理に関する著作。

(ウ)宗教に関する図書は、代表的な宗教の聖典。評価の定まった宗教家、宗教研究者(神話を含む)の著作、概論書。

2 歴史・地理

(ア)郷土資料については総記を参照。地方史(誌)は都道府県に関する資料。それより以下の地方自治体に関しては、関東地方を中心として収集する。

(イ)地方史のなかで教育関係資料(教育資料・史料)をも収集する。

(ウ)評価の定まっている歴史家の著作。および著者、著作に対する研究書。

(エ)日本に限らず文化史の収集。

3 社会科学(政治・法律・経済・社会学・民族・国防)

(ア)社会科学に関する基本図書。

(イ)地方政治史、民族問題、地方自治法制史、憲法、経済史、財政事情等。

(ウ)統計資料の主要なもの。

(エ)社史など。

(オ)社会問題、社会史、ジェンダー関係、同和問題、社会病理等。

(カ)民族学に関しても歴史・地理と同様に考える。

37 教育

(ア)教科書、指導書については第4条第1号(オ)を参照。

(イ)教育学・教育に関する基本図書。

(ウ)評価の定まっている教育者。および著者、著作に対する研究書。

(エ)教科教育に関する図書。

(オ)教育心理学・臨床心理についての基本資料。

(カ)国際教育に関する図書。

4 自然科学・医学

(ア)開講科目に関係ある基本的資料、参考図書特に図鑑等。

(イ)研究資料、概論書、演習書等。

(ウ)医学は保健、生理学、児童医学、精神医学等。

5・6 技術・工学・家政学・産業・運輸・通信

(ア)開講科目に関係ある基本資料、参考図書。

(イ)研究資料、概論書等。

7 芸術・スポーツ

(ア)美術、書道、音楽、演劇、映画等に関する図書。評価の定まった画家、書家、彫刻家、音楽家等の作品集、伝記・研究書等。

(イ)楽譜、書道、美術のテキスト類。パンフレット類も可。

(ウ)体育・スポーツに関する図書。

(エ)技法書。

8 語学

(ア)日本語、英語、スペイン語、仏語、独語、中国語(漢字・英文を含む)朝鮮語を中心とする基本資料。

(イ)評価の定まっている言語学者の著作。および著者、著作に対する研究書。

(ウ)各言語の参考図書を綱羅的に収集。

(エ)言語に関する概論書、入門書。

9 文学

(ア)日本文学、英米文学、中国文学、英語文学、世界文学を中心とする文学書の収集。

(イ)すでに評価の定まった古典・著名な作家の著作は全集であればできるだけ備える。

(ウ)作家作品研究書。

(エ)現代の作家の作品は書評、文学賞等によって高く評価された作品を中心として収集。

(オ)児童文学の代表的作品、および研究書。

別表第2(第5条第1項関係)

区分基準

区分の内容・趣旨

区分の細目(選定方法・組織・日程)

基本選定図書

・新刊を中心に学生の学習・研究資料、学科、教員の推薦等では購入を期待しにくい分野の資料。一般図書、参考図書、全集、視聴覚資料等。

・共通教育(教養教育・体育教育・資格教育)関連資料、日本語教員養成課程・外国語教育関連資料

・学生購入希望図書(単年度運用)

・図書館が選定用リスト(原案)を作成し図書館運営委員会にて選定する。

・選定用リストの作成にあたっては、共通教育会議等の意見を反映する。

・選定は6月、10月、12月の年3回を基本とする。

基本整備図書

・他の予算では賄えない高額資料

・重点図書整備計画等のアフタケア

・学生の学習・研究に必要な資料

・図書館として基本的な資料

・図書館運営委員会にて、毎年度テーマを決定しそれに基づいた資料の選定を行なう。

重点図書

・単年度の資料購入とは別に、本学における学習・研究に活用できる資料、本学にふさわしい特色をもつ資料等を系統的・計画的に収集する。

・図書館運営委員会で重点図書整備計画(3ヵ年)を策定し、計画に沿って資料を購入する。ただし、予算執行にあたっては毎年度購入リストの見直しを行なう。

・整備計画のテーマ募集等により学内の意見を収集する。

継続図書

・基本図書で選定した双書・全集等、年度を超えて出版されるものの購入。

ただし、学科関連図書は含まれない。

・継続的に購入している文庫、新書等

・既蔵の全集類、参考図書の欠巻補充

・随時(継続)

学科推薦図書

・各学科(院)の教育内容・研究・カリキュラムに関連する学習・研究用資料

・各学科(院)に資料の推薦を依頼するが、年度当初図書館と協議し、選書方針等を確認する。

・選定は6月、10月の年2回を基本とする。

講義関連図書

・講義に直接関連する参考文献。ただし、テキスト及び個人(受講者)が購入すべき資料等はのぞく。

・各教員が指定する図書、当該年度の「講義要項」掲載の参考文献。指定する図書は、図書館に所蔵するもの、または新規購入図書。

レポート等課題図書

・レポート、試験用の課題図書。ただし、テキスト及び個人(受講者)が購入すべき資料等はのぞく。

・図書館と各教員が連携を取り合う。

・課題図書の対象は図書館に所蔵するものまたは新規購入図書。

公立大学法人都留文科大学附属図書館資料選定要領

平成21年4月1日 要綱第8号

(平成30年4月1日施行)

体系情報
第2編 学/第2章 組織及び運営/第3節 附属施設
沿革情報
平成21年4月1日 要綱第8号
平成29年3月28日 要領第1号
平成30年3月27日 要領第2号