公立大学法人 都留文科大学

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地域社会学科

研究室 & ゼミ紹介5(地域社会学科)

更新日:2024年5月1日 ページ番号:0010981

授業風景

自分の頭で考えて、
行動できるようになること

前田 昭彦 先生
前田 昭彦 先生

 大学での学びの目的とは、大学のカリキュラム、教員の指導、友人との切磋琢磨、学外活動などに裏打ちをされながら、基本的に「自分の頭で考えて、行動できるようになる」ということに尽きると思っています。
 とりわけ本学では全学科を通じて、「ゼミに所属して卒業論文を書き上げること」というように学生のミッションが統一されています。まさに「自分の頭で考えて、自分でつくりあげる」というのが卒業論文(当学科では3万字程度を要求しています)であり、それを学びの集大成にしているのです。
 当ゼミでは都市環境設計論、居住環境論という、文科系の中で「やや」理科系的な要素もあるテーマを扱い、上記ミッションの達成をめざしています。
 私自身の研究テーマは、建築学・都市計画学をベースにした住宅政策を中心に居住環境、景観など都市環境を扱っていますが、ゼミ生が卒業論文として選ぶテーマはかなり広範にわたっています。まさに「自分で考える」ことから、絞り出してくるテーマなのですが、かなり意外なテーマも出てきます。ですが、実はそうした意外なテーマが教員の知識・力量も拡大してくれ、相互的に高め合うことができるということにもなっています。本来の大学というのはこういう営みが洗練したものなのだと思います。
 こうした卒業論文の執筆はすべてのゼミ生が苦労してとりくみ、そのほとんど全てが努力の結晶となっていますが、さらにその中の数品は珠玉のできばえとなってでてくるのが、教員としての醍醐味ともなっています。
 繰り返すと、私が学生に求めることは「自分で考えて行動する」ことで、誰でもできそうで実はこれが存外に難しいということです。