[特集] 教員養成力

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教員養成力

リアルな教育現場で「こども理解」の経験を積む

リアルな教育現場で「こども理解」の経験を積む

教育フィールド研究

子どもを多面的にとらえる教育フィールド研究

本学では、子どもの発達の姿を多面的・実践的にとらえることを目的として教育フィールド研究という科目を設置しています。教師になるためには、子どもと教育に関わる基礎的・学問的な知識も必要ですが、それだけでは十分な教師力を身につけたことにはなりません。むしろ教師は、生活のあらゆる場面に応じて様々な展開を見せる子どもたちの様子に対して、一人ひとりの気持ちや発達段階を正確に理解し、場面ごとに必要な判断を適宜行っていくことが必要です。教師の子ども理解の専門性はこうした点に発揮されます。

本学では、こうした実践力のある教師を養成するために、従来から実施している実際の教室内での学習・生徒指導のアシスタント活動の他に、学童保育などの学外での子ども活動の支援、放課後教室での学習支援、特別なニーズを持つ子どもへの支援など、多面的な実践的科目を用意しています。この教育フィールド研究の実習体系は、次のようになっています。

1年次

教育フィールド研究Ⅰ(学校教育学科必修)

教師として子どもに対する以前に、学童保育・放課後子ども教室で子どもの活動支援に補助的に携わることで、子どもと関係を結ぶことができるようになる、指導員等と協働できるようになることを目的とする。また、小・中学校で観察実習を行い、教職に向けたイメージをもつ。

2年次

教育フィールド研究Ⅱ(学校教育学科選択)

特別なニーズを持つ子どもたちと接し、子どもの個性や多様性を体感する。

3年次

教育フィールド研究Ⅲ
(学校教育学科必修、国文・英文・地域社会学科選択)

通年でSAT-B(都留市内小・中学校における授業中の学習支援)の活動を行い、前期は教育実習事前指導と合わせて主免実習に向けた準備を行う。後期は教育実習事後指導と合わせ、教育実習を通して気づいた課題にSAT-B活動を通して取り組む。

4年次

教育フィールド研究Ⅳ
(学校教育学科選択必修、国文・英文・地域社会学科選択必修)

教職実践演習の一形態として通年でSAT-A(都留市内小・中学校での放課後学習支援)の活動を行い、子どもたちと直に関わりながら教職に向けた仕上げをする。学習指導や子ども理解で出合った事例についてカンファレンスを行う。

SATの現場レポート

都留市立 谷村第一小学校

  • SATの現場レポート 都留市立 谷村第一小学校
  • SATの現場レポート 都留市立 谷村第一小学校

クラスの一員として、授業をサポート

ここは、都留市立谷村第一小学校の1年2組。2時間目の「さんすう」の授業が始まり、27人の子ども達が黒板を見つめています。

教室の脇でその様子を観察しつつ、学級担任の永田沙織先生の説明に耳を傾け、板書を確認している古屋陽菜(初等教育学科3年)さん。姿勢が崩れたり、周囲を見まわしたりしている子がいると、静かに寄り添いそっと声を掛けて、授業に集中するよう促しています。

「では解いてください」永田先生の声を合図に、子ども達がノートに黒板の例題を書き写し始めました。教室内を回り、一人ひとりのノートを確認していく永田先生。古屋さんも、手が止まっている子に「黒板の式を書くんだよ」と声をかけたり、間違えている子には「ここはこれでいいのかな?」「ここはどうするんだっけ?」と解き方を教えたりしています。

教員志望のほとんどの学生が、公立小学校でSATを経験

留市の中心部にある谷村第一小学校では、年間を通して多くの学生がSATとして活動しています。古屋さんもその一人。今年4月から、毎週火曜日の午前中に1年2組の授業に参加してきました。「子ども達や先生方と実際に関わることができる貴重な機会。毎回多くを学ばせてもらっています」と古屋さん。当初は緊張もありましたが、学級の一員として、子ども達に慕われ、先生から信頼されるなかで、教師への気持ちもますます強くなっています。「来年は4年生。もう一年SATで経験を積み、自信を持って先生になりたい」と目を輝かせると、3時間目の「たいいく」のため、子ども達と校庭に向かいました。

SAT(学生アシスタント・ティーチャー)

教員採用率約70%(平成29年3月卒)を実現する、教育現場での実践的な学び

開学以来60余年にわたって日本全国に優秀な教員を輩出し続けてきた都留文科大学。教員採用試験の倍率が高い近年でも教員採用率70%前後と、教員志望の学生の多くが夢を叶えています

この背景には本学独自の教員養成プログラムがあり、なかでも特徴的なのが『学生アシスタントティーチャー事業(SAT)』です。これは、半年もしくは1年間を通して都留市立小中学校に学習支援員として入り、実際の教育現場を日常的に体験するもので、学生は、放課後に学習支援をするAコース、授業参加しサポートするBコース、支援が必要な子どもに関わるCコースから1つを選び実践し、単位認定もされます。子ども達や先生と関わるなかで、子ども理解を深めるとともに、日常的に起きる様々な事態への対処法を身をもって学び、教師としての素養を磨き成長していく、重要なプログラムです。

教員は、即戦力としての活躍が期待される職業です。採用1 年目から担任を持つことも珍しくありません。本学では、こうした取り組みを通して、自信を持って教壇に立ち子ども達を導いていける、真に力のある教員を育成します。

教職支援センター

地域や小中学校と連携し、SAT活動を支援

 実施校と密に連絡を取り合い、学生の悩みや相談を受け止めて、日常的にSAT活動を支援します。また、SAT活動と並行して「教師力養成講座」(年10回)を開催し、現役教員や保護者を講師に招いての実施校別検討会や、SAT活動で生じた事例のカンファレンスなどを実施し、教育現場での経験を確かな学びへとつなげていきます。

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SAT(学生アシスタント・ティーチャー)

都留文科大学で取得できる教員免許

学科 主免許 副免許
学校教育学科
  • 小学校教諭一種免許
  • 特別支援学校教諭一種免許(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)※
  • 中学校教諭一種免許(数学・理科)※
  • 中学校教諭一種免許(国語・社会・英語)
地域社会学科
  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)
  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(国語、英語)
国文学科
  • 中学校教諭一種免許(国語)
  • 高等学校教諭一種免許(国語)
  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(英語、社会)
英文学科
  • 中学校教諭一種免許(英語)
  • 高等学校教諭一種免許(英語)
  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(国語、社会)

地域社会学科、国文学科、英文学科の学生が教員免許状を取得する場合、卒業単位に加え、教職科目の単位の修得が必要になります。

※特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)、中学校教諭一種免許状(数学、理科)は学校教育学科に設置された教職課程ですが、卒業単位に加え、それぞれの免許状取得に必要な単位を修得する必要があります。

副免許とは?
他学部他学科の教職課程を履修することで取得できる免許状。

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都留文科大学