学長挨拶

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世界を見据え地域に生きる。

都留文科大学学長 福田 誠治
菁莪育才
都留文科大学 学訓
「菁莪育才」
初代学長諸橋轍次が、学訓として選んだ言葉。『詩経』(儒教の教典の一)「小雅」に「菁菁者莪」と題する詩がある。その序文に、「菁菁者莪、楽育才也」(菁菁者莪は、才を育むを楽しむなり)とあるように、社会有為の人材を育成する楽しみを詠んだものと理解されている。「莪」は、和名「つのよもぎ」という植物、「菁菁」は青々と同じで、植物が勢い良いく生い茂る様子を形容した言葉であり、「菁莪育才」の4字には、「つのよもぎが勢いよく成長するように学生が成長して欲しい」との願いがこめられている。

グローバル化のなかで、学力は国境を越えてしまいました。すでにヨーロッパでは、労働者もまた国境を越え、母語+英語+1という複言語主義が掲げられ、大学の単位が統一され、さらには職業資格も統一される方向にあります。しばらくすると日本でもそうなるでしょう。介護労働者だけでなく、小・中・高校の先生も日本人でなくなっているかもしれません。教育の世界では、グローバル教育という、明治維新に匹敵するほどの大きな変動が訪れつつあります。

本学は、「菁莪育才」を理念に、若者を伸びやかに育てる「人間探究」の大学として60年の歩みを続けてきました。

新設の国際教育学科は、IB(国際バカロレア)の認定を受け、探究型の授業を英語で行うことを基本に、2年生の後半は全員が交換留学に出かけます。すでにデンマークの全教育大学と交換留学協定を結び、相互に英語で教育現場の体験をする計画も進められています。北欧諸国では第二言語として英語が流ちょうに使われており、国民一人ひとりが大切にされているという福祉国家は、人口減少を迎える日本にとっては魅力ある社会です。現在、届出書類を提出中の学校教育学科は、小中一貫教育に対応できるように理科と数学の教員免許を加えることにしました。また、地域社会学科は、4コースへと規模を拡大し、現場を想定して実践的に学べるようPBL(プロジェクト学習)を取り入れようとしています。この二つの学科で新しく教養学部を構成しますが、これは本学60年の歴史を土台とする大改革です。

日本は、さまざまな文化を取り入れ、それをつないで新しい質を作り、ハイブリッドで洗練された高い質の文化を創り出しています。また、戦争を経験した日本は、宗教対立や軍事対立を超え、共存、協同する世界像を発信できるユニークな位置にあると思います。みなさんには世界・地域でグローバルな視点を持って行動し、活躍することを期待しています。

都留文科大学 学長
福田 誠治

1950年生まれ、東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学、都留文科大学の講師・助教授・教授を経て2014年4月に学長に就任

<著書>
『競争やめたら学力世界一』(朝日新聞社、2006年)
『フィンランドはもう「学力」の先を行っている』(亜紀書房、2012年)
『国際バカロレアとこれからの大学入試改革』(亜紀書房、2015年)など。

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