5月12土曜/13日曜に福島県、南会津町にある森の遊学舎という小さな自然学校に、環境教育ゼミ3年生と院生8名と共に訪問いたしました。NPO法人10周年の記念イベントです。
南は熊本からも参加者が集まっていました。野外教育/自然学校の関係者ではなく、地域振興で林業や地産地消、自然農の実践者、自然系の詩人や映像関係の仕事をされている方々、地元福島のプログラム参加者の家族などなど多様な人々でした。
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 代表の大西琢也さんと出会ったのは昨年の震災直後の3月24日岩手県釜石市。本校講師である加藤大吾さんや学生,卒業生、市民有志で集めた救援物資20tを避難所に配布するのを、福島から駆けつけて手伝ってくれました。それ以来のおつきあいです。
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          環境GPで購入したテントは大活躍です! 
 代表の大西琢也さんは不思議な人です。大学では考古学を専攻。卒業後は発掘調査の仕事に従事しますが、古代人の生活に憧れ、火起こしを始めます。1997年には国際火起こしコンクール優勝。その後、錐揉式火起こしを持って世界を巡り、2万5千人もの子どもたちと火起こしを通じで出会います。2007年1月14日 には朝日新聞朝刊『天声人語』にも紹介されてます。
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      代表の大西さんによる実演!あっという間に火がつきます。
・・・力まかせでは火はつかない。大西さんは失敗を重ね、謙虚になった。「木には火が隠れている。人間はそれをいただくだけ」。「起こす」のではなく「いただく」のだと悟ると、不思議に上達した。・・・・
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          学生が1時間がんばるが、まだつかない・・ 
この南会津に来たのは8年前、遊学舎は南会津の山村文化からの村おこしを目的に、地元で設立されたNPO法人です。当初は林業体験が中心だったそうですが、自然体験教育の部門を任されて現在の自然学校が誕生したそうです。教育の指針は根っこを育む事。
「人も組織も巨樹のように成長したければ、「見えない部分」、根っこを伸ばすしかありません。それぞれの【風土に根ざした絆や教育】が人と社会を育てると信じています。」遊学舎 hpより
 
笹まき.jpg   地元のばあちゃんから笹巻の技術を伝授してもらっている福島出身の学生
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 「村おこし」を町の目線から語る事は簡単ですが、山村に住み込んで実践することは容易ではありません。この2日間は山村に入り込み、苦労した8年間のお披露目でした。
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       NPO10年の歩についての講演会

  
  

 


 




フィールド体験「里」編の第三回目は、都留市の十日市場・夏狩地域に出向き、湧水を活かした取り組み(わさびづくり、養魚場運営)について学びました。また豊富な水が汚染の危機にさらされている実態に触れるため、不法投棄の現場でゴミの回収作業も実施しました。

まずは、わさびづくりに取り組む菊地富美男さんの農園を訪問。菊地さんは、ご祖父の代からわさび農園を営み、栽培からその加工・販売まで行っています。農園の入り口では、富士山麓で集水され、地下浸透した伏流水が、20年近くかかって十日市場までたどり着き古富士山と新富士山の岩盤の間から湧き出ている様子を見学。この水の恵みを活かしてわさびづくりが行われています。

 

blog0浸み出す水.jpg    写真 水の湧き出る様子を見学する学生たち

 

水の湧口から前方を見るとずっと奥まで見事なわさび棚田と石垣が築かれています。これも初代(ご祖父)が発破等で石を採取、積み上げて作り上げたもので、圧倒される景観です。

 

blog0石垣.jpg    写真 3.11では石垣が一部壊れ、積みなおしたお話等を聞く

 

3代目の菊地さんがわさびづくりを始めたときは、農薬を使用していました。しかし農薬使用のわさびづくりに限界を感じた菊池さんは、無農薬に切りかえ、3年以上、試行錯誤なさったとのこと。ようやく自然の循環の仕組みが安定して、現在では量産ではなく質を大事にした栽培方法をとっていること等をお話いただきました。blog1 菊地わさび農園でわさび栽培の説明.jpg写真 学生たちからは、「土の流出はないのか」「日常的な管理、例えば除草等の手間はどれぐらい大変なのか」等、具体的な質問が出ました。

  

 

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写真 一列に並んで学生たちが食しているのは「イタドリ」。「あっ、これ食べたことはあるけれど、名前は知りませんでした」と学生。

 

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写真 わさび農園を背景に撮影

 

菊地さんは、仕事の合間や早朝などを利用して、環境保全活動も展開されています。周辺の川や水路、沢には、たくさんのゴミが投げ込まれています。水質の悪化、有害物質の地下浸透等の原因となる不法投棄の実態を知ろうということで、わさび農園から少し南下し、周辺の田を潤して走る水路の終着点にある傾斜地に移動。

都留市と西桂町との境界地域であるこの一帯は、富士山を裾野まで臨める絶景ポイントの一つですが、道路脇には、菊地さんたちが普段から地道に回収作業を行ってきた投棄物がどっさり積まれています。家具や家電製品等、大型のゴミも少なくありません。学生たちは、グループごとに担当区域を決め、回収作業を行いました。

 

blog4不法投棄.jpg写真 4月上旬の同場所の不法投棄の様子。家電製品の投げ込みも。

 

blog5沢沿いに作業をする学生.jpg写真 沢に下りてゴミを回収する。

 

blog6分別しながら袋におさめる.jpg写真 分別しながら、どんなゴミがあるのか観察。肥料袋や野菜用支柱などの農業資材、バッテリー、解体した家具、ブリキ缶の蓋、ホウキ、食器、衣類、割れた一升瓶...。飲料空缶、空瓶にはしっかり土砂が詰まっていてずっしり重くなっています。

 

blog7作業跡の沢.jpg写真 短時間の作業でも大勢で取り組むと、効果は大

 

blog8ゴミ袋は20に.jpg写真 20分弱の作業でゴミ袋{大}が20袋

 

 不法投棄の現場を後にして、次は柴崎養魚場の柴崎利春さんのもとにむかいます。都留市の十日市場、夏狩地域は、すばらしい農村風景が広がる地域。歩いていても気持ちいい!

 

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 柴崎利春さんは十日市場で養魚場を営なんでいます。当初は道志村で養魚に取り組んでいましたが、より安定した水温、水質を求めて、都留に移り住んだとのこと。ニジマス、ヤマメ、イトウ等を養殖し、一般の市場を通さずに東京等大都市圏の「こだわりの」料理店に直接販売なさっています。柴崎さんの養魚は付加価値が高く、例えば餌等も南極観測船と提携した良質のオキアミを利用する等、お話の端々から、尽きない工夫がたくさんうかがえます。

 

blog9ニジマスをさばく.jpg 写真 「学生のみなさんは川魚にあまり馴染みがないでしょう。話だけではわかりにくいから」と目の前でニジマスをさばいてくださいました! 「魚の皮が好き」という学生に対しては、「皮は焼くといい、あとは味噌汁の出汁に使えるよ」と3枚おろしの骨と頭、皮を袋詰めに。

 

柴崎さんは、こうした養殖の事業の傍ら、都留市内の小学校では児童たちにヤマメ飼育を指導したり、魚類図鑑づくりに協力したり、と幅広い活動を展開。都留文科大学の学生たちも、「畑をやりたい」、「印伝(山梨の伝統工芸)を手作りしたい」等、「やりたい」ことをどんどん柴崎さんのもとに持ち込みます。柴崎さんは、そんな学生たちの思いを受け止めてくださり、知恵、アドバイス、活動の場を提供...ここはいわばオープンな「実験場」と言えましょう。

blog9柴崎さんのお話を聞く学生.jpg        写真 柴崎さんのお話に聞き入る

 

ちょうど私たちがうかがった時も、本学の初等教育学科で音楽、数学を専攻する4年の学生二名が、柴崎さんの畑でジャガイモの土寄せ作業をしたところでした。なぜ、畑に取り組むのか、「3.11をきっかけに、自分で食べ物をつくろうと思って、昨年から柴崎さんの畑に通い始めました」という先輩の言葉には重みがあって、見学に訪れた学生たちの中からも1人、さっそく畑づくりに挑戦したいという声があがったようです。

 

blog10-2 自給の意義.jpg 写真 本学の学生たちの畑が広がる中で、「自給」の醍醐味を語る柴崎さん

 

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写真 震災をきっかけに野菜づくりを始めた思いを語る、初教の先輩

 

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写真 お味噌汁用にいただいたニジマスの骨、皮を手に。

 

これで各クラスとも、第1回目の現場研修を終え、来週は「ふりかえり」の回。いずれも盛りだくさんの研修でしたが、これを自分なりにどう解釈し、まとめるのか、特に今後、自らの研究課題と行動指針にどう結び付けていくのか、それが「ふりかえり」授業の目標です(田中夏)。

 今日は東京都立拝島高校のみなさんが宝の森を訪れていました。プログラムは野外炊事と、林業体験
などなど。

そのプログラムのお手伝いをしているのが環コミのグローワイルドというサークルの学生達です。このサークルは文科省の環境GPの一環として官民協力で人材育成を行った結果誕生しました。
 
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  これは4年生の佐藤さん。もう大ベテラン。冷静に先生方の言動を分析し、
 自分の卒業研究に生かします。
             
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  こちらは2年生の根津君。実はこの二人は自由の森学園高校の卒業生。いいセンスをしています。









3週目に入りました。
今年の第一クルーは雨の心配ばかり。本日も晴天であったものの、このところの天候不良(昨日は、お昼からひょうがふった)で、気をつかいます。

本日は、富士吉田市・下吉田地区がフィールド。
大学からバスで30分ほどです。

まずは「街の駅」に集まって、富士吉田商工会議所の渡辺博事務局長に下吉田のまちづくりのとりくみについて30分ほどレクチュアしてもらいました。
下吉田のこの一角は「レトロなまちなみ」をアピールしたまちづくりを行っています。


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下吉田のまちづくりのレクチュアを聴く学生たち

 レクチュアを聴いた後、下吉田まちづくり研究会によるまちあるきマップを参考にそれぞれの斑でコースの作戦を練り、まちへくりだします。

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小室浅間神社の境内で馬と出会う

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カフェ月光前にて~この斑はカフェで一服

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約1間半のまちあるきを経て再び「街の駅」で感想を語り合う

 本来レトロなまちを紹介するべきなのでしょうが、あえて今回の私の発見を披露します。
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吉田第一小学校脇にはえる枝分かれする電信柱の残骸?

 80年代、まちあるきの世界で「超芸術 トマソン」が発見され、トマソン探しが流行しました。発見者は赤瀬川源平氏ら。トマソンの定義は「不動産に付着して美しく保存された無用の長物」。トマソン発見運動は学会成立にも結びつきました(路上観察学会)。実はこの下吉田地区でも路上観察学会の調査が行われていたことは聞いています。
 さて、私にとっては久々に発見したみごとなトマソンです(もちろんここを歩いたのは初めてではないのですが、かつては気付かなかった? それともなかった?)。よく見ると、根本は階段の踏面にくっついてはおらず、ポキリとおれたこの「枝分かれする電信柱?」をどこからか運んできて、白いバンドで2箇所とめているように見えます。とても機能があるようには思えない。なおかつきれいに保存されている。まさに超芸術。
 トマソン研究では「阿部タイプ」というカテゴリーがありましたが、それに見た目は近いとはいえ、成立過程はそうではなさそう。しかもこんな電信柱がある?? 謎解きの楽しみができました。(ま)




 月刊「ソトコト」という雑誌に、私のふるさと(静岡県三島市)で頑張ってきた、水辺再生活動についての記事が掲載されましたので、紹介させていただきます。

 

 約25年もの間、ゴミが放置され、ヘドロが堆積し、悪臭を放っていた、源兵衛川を、10年の歳月をかけて再生しました。語れば多くの苦労がありました。しかし、多様な人々を束ね、知恵と行動力を結集すれば、難題も容易に解決できます。

 

 これらの知恵や具体的な手法を大学で学生たちに伝えています。1人1人の力は小さいものです。しかし、1人の情熱と努力、発想、活動から物事が始まり、賛同者たちとの協働の力で、行政や政治の力を超えた、市民力・地域力を発揮でき、難題を解決することができます。

 

 興味や関心がありましたら、「グラウンドワーク三島」のホームページを見てください。グラウンドワークの底力と可能性を学べます。現場での多様な活動を体験に来てください。

 

 

月刊「ソトコト」2012年4月号抜粋.pdf(PDFファイル)

 

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