大学院文学研究科長:加藤祐三より皆さんへご挨拶です。
都留文科大学学長
大学院文学研究科長
加藤祐三
本学の大学院文学研究科修士課程は、国文学、社会学(地域社会研究)、英語英米文学、比較文化、臨床教育実践学の5つの専攻で構成されています。学部を卒業してすぐの院生はもとより、小・中・高など現職教員の再教育を目的とした院生(専修免許状取得)、マスメディア等の社会人院生、また留学生や研究生など多彩な構成で、互いに切磋琢磨する環境にあります。
大学院生には学部生とは異なる態度が求められます。自分の研究課題をはっきりと持ち、先行研究を踏まえ、体系的な修士論文を書くことです。もちろん他の科目の習得は大切ですが、それにもまして一人ひとりの創造的な修士論文を完成してください。
学部生にも院生にも、そして社会人にも共通する次の3つのモットーをみなさんに贈ります。日本語のリズムに感にのっとり7音を軸にしています。口ずさんでみてください。
- アシコシ ツカエ (足腰つかえ)
自然のなかで身体をよく使い、夢をかなえるにふさわしい身体を作ってほしい。 - ツキイチ コテン (月いち古典)
勉学に追われるなかでも、月に一つは自分なりの古典を意識的に求めてください。時代の風雪に耐えたものを古典と呼べば、人の作りだした作品ばかりでなく、山や樹木や巨石も立派な古典です。 - セカイヲミスエ モチバデウゴカム (世界を見据え 持ち場で動かむ)
学業であれ職場であれ、自分の持ち場はごく限られた範囲のものですが、これが世界の何と結びついているのか、このことをたえず意識して行動してほしい。そうすることでみなさんの思考や行動の範囲は確実にひろがります。
| 【研究分野】 アジア近代史を軸に国際関係の観点から、日本史をふくむ世界史を主に分析してきた。これに加えて、さらに史観の前提にある「常識」を再検討し、歴史研究の方法論も詰めていきたい。 加藤 雄三(かとう ゆうぞう) 1936年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科東洋史学専攻博士課程中退。東京大学東洋文化研究所助手、横浜市立大学助教授・教授、同大の学長をつとめ、2010年7月、本学学長に就任。 主な著書に『中国の土地改革と農村社会』(1972年 アジア経済出版会)、『紀行随想 東洋の近代』(1977年 朝日新聞社)、『イギリスとアジア―近代史の原画』(1980年 岩波新書)、『現代中国を見る眼』(1980年 講談社現代新書)、『黒船前後の世界』(1985年 岩波書店、1985年 1994年 つくま学芸文庫 増補版)、『東アジアの近代』(『ビジュアル版 世界の歴史』 第17巻 1985年 講談社)、『黒船異変―ペリーの挑戦』(1988年 岩波新書)、『地球文明の場へ』(1992年 角川書店)、『アジアと欧米世界』(川北稔と共著 『世界の歴史』 第25巻 1998年 中央公論社 2010年 中公文庫)、『幕末外交と開国』(2004年 ちくま新書)、『開国史話』(2008年 神奈川新聞社)などがある。 |